こんにちは!コーヒー大好き、こっつんこつめ(@naga516)です。
今回ご紹介するのは、「Oceanrich(オーシャンリッチ)」という自動ドリップコーヒーメーカーです。
紹介しておいて何ですが、結論を先に言いますとこの商品はおすすめ出来ません。
当ブログでは、おすすめ出来ない場合は原則として書かずにスルーすることにしているのですが、今回は書こうか書くまいか悩んだ末に、やっぱり書くことにしました。
この商品、TV番組で好意的に取り上げられたりしていて露出が多く、また口コミを見ても結構評価が高いので、「おすすめ出来ない」という私の意見は一般的ではないのかも知れません。
ですので、今時点でこちらの商品を使用していて気に入っている人は、これより先は読まないで下さい。
確実に気分を害すでしょうし、口コミを見る限りでは評判の良い商品なので、気に入って使っているのであればわざわざ私の意見に耳を傾ける必要はないと思います。
もし購入を検討されている人がいらっしゃいましたら、本記事を判断材料の一つにして頂ければ幸いです。
こっつんこつめ
このオーシャンリッチは、ネットで口コミを探してもネガティブな評価がほとんど見当たりません。
なので、ネガティブ評価になってしまった私が少数派みたいです。。。
オーシャンリッチとは?
おすすめするかしないかは取り敢えず置いておくことにして、自動ドリップコーヒーメーカー「オーシャンリッチ」をご紹介します。
こんな箱に入って届きました。隣の黒い物体は「iPhoneX」です。
自動のコーヒーメーカーだと考えると、このサイズは他に類を見ない小ささだと思います。
こちらが「オーシャンリッチ」の全容です。
一番上の透明な部分は、お湯を入れるサーバーになります。容量はMax150mlなのでカップ1杯分程度ですね。
真ん中に見える金属メッシュ部分がコーヒー粉を入れるドリッパーになります。私の好きなステンレス製です。
カラーは「レッド」と「ブラック」2種類。私は「レッド」を選びましたが、真っ赤っかという感じではなく、「マルーン」や「えんじ」と言った方が近い気がします。
お湯を入れるサーバーをひっくり返すと、ドリッパーにお湯を落とすための穴が2つ、中心からズレた位置に設けられています。
本体のスイッチをONすると、このお湯サーバーが水平に回転することで、お湯が一箇所に集中せずにまんべんなくドリッパーに落ちていく仕組みです。
左は本体部分で、モーターが内蔵されています。エネルギー源は乾電池です。
スイッチを入れると、ウィーンという音を立てながらお湯サーバーが回転し始めます。
ドリッパーにコーヒー粉を投入したところです。
結局、適切な挽き具合は良く分かりませんでしたが、粗挽きよりは中挽きの方がまだ良かったです。
こちらの写真では、お湯もコーヒー粉も投入していませんが、実際にコーヒーを淹れる際にはこんな感じにセットします。
抽出されたコーヒーを受け止めるためのポットは付いていません。
写真に写っているのは「KONO」のグラスポットですが、直接マグカップをセットしても大丈夫です。
スイッチを入れると同時にお湯をサーバーに注ぐと、ほどなくして抽出されたコーヒーがポットに落ち始めました。
お湯サーバーに入れたお湯がなくなったら、スイッチを止めて抽出完了です。
オーシャンリッチで淹れたコーヒーが美味しくない・・・
1回目で「おやっ?」と不信感を抱きながらも、我慢して3回までチャレンジしました。
- 粗挽きで淹れる→味が薄い。旨味がない。
- 中挽きで淹れる→まだ味が薄い。旨味なし。
- 中挽き+手動で蒸らしてみる→それでも味が薄い。旨味なし。
これ以上、お気に入りのコーヒー豆をダメにしてしまうのには耐えられず、3回試したところで諦めました。
コーヒー豆は普段から愛用しているものを使ったので、オーシャンリッチに問題があると考えて差し支えないかと思います。
「なぜオーシャンリッチでは、コーヒーが美味しく淹れられないのか?」
改めてオーシャンリッチの構造を分析してみたところ、見えてきました。その理由が。
オーシャンリッチは、正しいドリップ手法から逸脱している!
「コーヒーの味は、8割方コーヒー豆の品質で決まる」という話があります。コーヒー好きなら誰もが聞いたことがあるかと思います。
私もそう信じていたので、「コーヒー豆が良ければ多少ドリップ手法に違いがあっても、まずいコーヒーにはならないだろう」と思い込んでいました。
しかし、そうではないんですね。
では、一体どこに問題があるのか?
ここで正しい(と言われている)ドリップコーヒーの淹れ方を1から説明するのは大変なので、正しいドリップ手法と比べてオーシャンリッチのここが良くないという点を2つ挙げて、具体的に説明します。
1.最初の「蒸らし」工程がまったくない
2.お湯の投入スピードが、最初がピーク(速い)でだんだんと遅くなる。
最初の「蒸らし」工程が全くありません
ドリップコーヒーを淹れる手順として、まず始めにゆっくりとお湯を垂らしながら全体になじませたところで、一旦手を止めて30秒くらい「蒸らす」のが良いとされています。
オーシャンリッチでコーヒーを淹れる場合、この「蒸らし」工程が完全に抜け落ちてしまいます。
オーシャンリッチの給湯部分にお湯を投入した瞬間から、勢いよくお湯がコーヒー粉へ向かって落ちていくので、「蒸らし」の工程はオーシャンリッチの構造上、ありえないんです!
正しいとされているドリップ手法に倣って「蒸らし」工程を取り入れようとした場合、最初の段階ではオーシャンリッチを動かさず、自らコーヒー用ケトルを使ってお湯を注ぐ必要が生じます。
私は実際に、3回目のチャレンジで「蒸らし」工程を取り入れるために、これをやりました。
お湯の投入スピードが、最初がピークでだんだん遅くなっていく
説明下手ですみません。
一般的なドリップコーヒーの淹れ方だと、最初はゆっくりとお湯を落として次第にスピードを上げていくのですが、オーシャンリッチを使って淹れると、お湯の落ちるスピードがこれとは真逆になります。
水圧(気圧?)の影響とでも言えばいいのでしょうか、スタート時はお湯サーバーが満タンなのでお湯の落ちるスピードが速くて、サーバーのお湯が少なくなるに従ってスピードが鈍っていきます。
この「お湯の落ちるスピードが最初は速くて、だんだん遅くなっていく」コーヒーの淹れ方だと、薄味で旨味が十分引き出せていないコーヒーになってしまうようです。
正しいと言われているドリップコーヒーの淹れ方を守ったほうが、美味しいコーヒーになることがハッキリと証明されました。
オーシャンリッチは構造的にバツ。
コーヒーメーカー選ぶなら別なものを!
本記事で取り上げたオーシャンリッチですが、実はうちの奥さんがTVで紹介されているのを見つけて教えてくれた商品だったこともあり、この結果は本当に残念でした。
こっつんこつめ
出来れば「良かったよ!オーシャンリッチ」と言いたかったんですけどね・・・。
結局、電子制御されたコーヒーメーカーを使用したほうが、値段は高くなるでしょうが美味しいコーヒーを淹れられる確率は高いと思われます。
お値段重視なら、私が愛用する「フレンチプレス」なら安価かつ美味しいコーヒーが淹れられるので、断然オススメです。
最後に、私が「このコーヒーメーカーなら買ってもいい!」と思っている製品をご紹介して、締めさせて頂きます。
これ、かなり欲しい・・・。
(^^)ではでは(^^)