日本屈指の山岳リゾート「上高地」。
実はここ「上高地」の中心部からほど近い場所に、キャンプ場があるのをご存知でしょうか?
本記事では、上高地へのアクセスからキャンプ場のご紹介、ハイキングなど上高地での楽しみ方の一例をご紹介させて頂きます。
日本にキャンプ場は数あれど、上高地ほどの素晴らしいロケーションに恵まれたキャンプ場は他にはありません!
お子様連れでも安心して楽しめるキャンプ地をお探しでしたら、ぜひご一読ください。きっとお役に立てるはずです。
上高地の玄関口「上高地バスターミナル」へ
上高地は、自然環境保護と交通事情の問題により、通年マイカー規制が敷かれています。そのため上高地へのアクセスには、バスまたはタクシーの利用が必須です。
もし、上高地の近くまではマイカーを利用したい、というのであれば、沢渡駐車場もしくは平湯駐車場にマイカーを停めて、そこからシャトルバスまたはタクシーに乗り換えましょう。
タクシーよりもシャトルバスの方が割安ですし、本数も30分毎の運行と少なくないので、特段の事情がなければシャトルバスがおすすめです。
シャトルバスを利用した場合、沢渡駐車場、平湯駐車場いずれも上高地の玄関口「上高地バスターミナル」まで30分程度で到着します。
夏場は、利用者が多いので、時間帯によっては予定していたバスに乗れない可能性あり。
臨時便が出ることもありますが、基本的には30分間隔での運行になりますので、スケジュールの都合で必ず乗りたい便があるのであれば、「1つ前の便に乗る」くらいのつもりで行動した方がいいですよ。
「森のリゾート小梨キャンプ場」が便利!
本記事でご紹介する「森のリゾート小梨キャンプ場」は、上高地バスターミナルから徒歩10分!
上高地のシンボル的存在「河童橋」のある中心部からは徒歩5分(実感としては、河童橋に隣接しているくらいの至近距離です)という、好立地にあります。
道も平坦で舗装路も多いので、子連れでも問題ありません。
もしキャンプ用品で大荷物になってしまった場合は、折りたたみ式のカートがあると大変便利です。
実は、今年初めて使ってみたのですが、もっと早く買っておけばよかったです。超便利。
もちろん荷物は全てシャトルバスで運んでもらえますが、カートにそのままでは載せられませんので、荷物はザックにしまいカートは折りたたむ必要があります。
「森のリゾート小梨キャンプ場」については、最新情報を別記事に詳しくまとめましたので、ぜひこちらをご覧ください!
「河童橋」周辺は見所満載!
芥川龍之介の小説「河童」の舞台となっていることでも有名な「河童橋」。
上高地は、この「河童橋」を中心に発展してきたため、宿泊施設や飲食店・お土産屋さんも「河童橋」の周辺に集中しています。
そして、上高地が人々を惹きつけてやまないのが、「河童橋」から北アルプスを望むこの絶景!
自然豊かな山岳リゾート上高地の風景は、どこを切り取っても素晴らしいものばかりですが、その中でも「河童橋」からの絶景は圧倒的。
私は上高地を訪れた際に、何度も何度も暇さえあれば「河童橋」に足を運んでいますが、多くの人がこの絶景を目にして「わぁ!」と感嘆の声を挙げる姿を目撃しています。
上高地を語る上で、「河童橋」からの絶景は外せません。
河童橋
「河童橋」はそこから見える絶景だけでなく、「河童橋」そのものが美しい吊り橋で、上高地のシンボルになっています。
こちらは上流側(背に穂高連邦があります)から「河童橋」を撮ってみた写真です。昼間だと、橋を渡っている人もかなりいますね。
吊り橋なのですが、しっかりした造りの橋なので一度に渡れる人数の制限もありません。揺れもあまり気にならないです。
こちらは、「河童食堂」で食事をしながら、撮った1枚です。
よく見ると、橋の上の皆さんが思い思いに写真を撮っているのが分かります。
毎年訪れるたびに、河原の風景(流れ)が変わっているのも、面白いところです。
もう少し「河童橋」から離れて撮ってみました。
この上高地を流れる清流は「梓川」です。思わず息を呑むような清流ですが、かなり流れが速いので、川に入ることはできません。
それ以前に、雪解け水なので長時間入ろうとしたところで、足の感覚が麻痺してしまいますが。
似たような写真ですみません。
奥の方にも河原で遊んでいる集団がいますね。河原に座って景色を眺めているだけでも癒される場所です。
本流を外れれば、お子様でも遊べるような穏やかな流れの場所がありますので、お遊び程度に河原に石を積んでプライベートダムを作ったりと、夢中になって遊ぶこと間違いなし!
川の水は非常に冷たいので、こんな感じでペットボトルを流れない様にしながら川に入れておくと、いつでもドリンクが冷え冷え状態です。
「河童橋」の上から穂高連峰をバックに撮るのが、上高地での記念写真の典型ですので、皆さんもお忘れなく!
清水川
「河童橋」から「森のリゾート小梨」へ向かう途中にある「清水川」です。
全長200mしかないにも関わらず、決して枯渇することのない湧き水が流れる川。清水川に架かる清水橋からの景色には、誰もが目を奪われます。
朝日が木々から差し込んでいます。上高地に着いて早々この景色ですので、大荷物にも関わらず写真を撮らずにはいられません。
清水橋の欄干を歩くニホンザル。なぜかは分かりませんが、観光客を威嚇しています。
この時は飛びかかってくるようなことはありませんでしたが、人馴れしているとはいえ野生動物ですので、ニホンザルに出会っても見て見ぬ振りをするのが安全な方法です。
こういう写真を撮ろうとすると、襲われたりカメラを強奪される可能性があります。
とにかく美しい清流。時折、岩魚の魚影も見えます。
わずか200mの湧き水だけで出来た川なのに、梓川への流れ込みはこんなに激しくなっています。
五千尺ホテルの「上高地ソフトクリーム」
河童橋周辺をブラブラしていると、やたらとソフトクリームを食べている人が多いことに気が付くはず。
今や観光地とソフトクリームは切っても切れない関係なので、さほど珍しい光景ではありませんが、周囲を散策して少し疲れた体には甘いソフトクリームが、体に染み渡ります。
ちなみに上高地には牧場はないので、使われているミルクはぜんぜん違う場所のものです。
実は私、売店に置いてあったソフトクリーム用のミルクのパックを覗き見ちゃいました。けど美味しければ全然OK。
河童橋をぼんやりと眺めながらソフトクリームを食べる時間は、至福のひとときとなることでしょう。
私の息子もここのソフトクリームが大好きで、「ソフトクリームを食べるために上高地に行きたがっているのでは?」と疑ってしまうくらい、このソフトクリームへのこだわりを持っています。
1日1回は必ず食べています。
ホテルのソフトクリームといっても、スタンド形式で売られているので敷居は高くありません。
この写真は空いている時を狙って撮ったもので、普段は並んでいることも珍しくないのですが、流れはスムーズです。
カフェテリア「トワ・サンク」
ここ上高地は、多くの観光客が訪れるので、休憩に便利なカフェがいくつもあります。
中でもこちらの「トワ・サンク」は、河童橋のすぐ近くで梓川も見える場所に位置する、抜群のロケーションを誇るカフェ。
そしてお値段があまり高くないところも、庶民には嬉しいところ。
こちらはテラス席です。
ちょっと写真だと分かりにくいですが、目の前には梓川が流れています。河童橋のすぐ近くなので人通りも多く賑やかな場所です。
キャンプしに来ているのにも関わらず、こんな素晴らしい景色の見える場所にあるカフェでくつろげるというのは、全国のキャンプ場を探してもここくらいではないでしょうか。
カフェらしくありませんが、こんな食事メニューも用意されています。お昼ご飯にも利用できるカフェです。
写真の山賊焼きは、松本名物です。
夏場なのでかき氷も美味しく頂けます。上高地は標高1500mくらいに位置していますので、下界のような暑さでないのですが、天気の良い日中には気温も高くなるので、かき氷もオススメです。
これは店内のカウンター席からの景色です。
こちらのお店ですが、信州産ふじりんごをたっぷり使用したアップルパイが看板メニューになっています。実際に上高地の山中で作っているかは不明ですが、「上高地のお土産にアップルパイ」なんて洒落れますよね?
もちろん店内で食べることもできるので、味見をしてからお土産にするかどうか決めるのもいいでしょう。
本当にリンゴがゴロッと入っていて、「1ホールにふじリンゴを6個使った贅沢なパイ」という宣伝文句に偽りなし。
「河童橋〜大正池」ハイキングは、上高地のゴールデンルート!
せっかくの上高地ですから、上高地の自然になるべく多く触れておきたいところ。
とは言っても、子連れで本格登山をするのは無茶なので、お手軽に行ける場所からなるべく見所が多い場所を選ぶ必要があります。
そこでおすすめなのが、「河童橋〜大正池」のハイキングルート。
このルートは、以前に小学校1年生の娘と来た時にも歩いたことのあるルートですが、この年齢の子供でも歩けたので、小学生以上であれば問題ないと思います。
また上高地のハイキングルートの中でも一番人気のため、道も案内図も整備されていて非常に歩きやすいです。しかもほぼ平坦。
以下のリンクに掲載されているマップの「河童橋〜大正池」のルートを、今回も辿りました。
参考
上高地を歩こう(ウォーキングコース)上高地公式ウェブサイト
ウェストン碑
近代日本登山の父、W、ウェストンの碑が掲げられています。
ただ碑があるだけでなら素通りしてしまいそうですが、「雰囲気のある場所」なので多くの方が立ち寄っています。
「穂高橋〜田代池」間の自然探索路
この区間の自然散策路は、特に目立ったスポットはないのですが、森の中を道が整備されていて歩きやすく、傍に咲く花を見ながらリラックスして進むことができます。
田代池
自然散策路を進むと、突然ちょっとした「湿原」が現れるのですが、これが「田代池」の入り口です。
公式ウェブサイトにも書かれていますが、本当に「森の中を歩いていたら、突然ぽっかりと湿原が広がっている」ので、突然の景色の変わり様に驚かされます。
湿原の中に現れる「田代池」は、水深も非常に浅くてついつい入ってしまいたくなる様な雰囲気があります。なんとも言えない水の色をしていて、非常に神秘的な池です。
実際には「池」と言っても流れがあります。「田代池」の美しさは”水の揺らぎ”が重要なポイントなのですが、この写真では全然良さが出ていないので、ぜひ自らの目で確かめて頂きたいですね。
大正池
こちらの「大正池」も、河童橋と並ぶ上高地の代表的な風景です。池と立ち枯れの木の写真は、あまりにも有名ですよね。
お弁当を持って行って、大正池のほとりで食べるのも良いかと思いますし、ここから戻った途中にある「上高地帝国ホテル」で休憩がてらランチを取るのも良いと思います。
「河童橋〜大正池」までは、子供のペースでのんびり歩いても90分かかるかどうかといったところですので、ランチをどこで取るかによってキャンプ場出発時刻を決めておくといいですよ。
これは有名な風景とはだいぶ違いますが、こんな立ち枯れの木が所々に見られます。
そして奥に見える山は「焼岳」です。河童橋から見える穂高連峰とは趣が異なり、荒々しい印象を感じます。
同じくバックに焼岳です。この様に引いて撮影すると、どうしても他の人達が写り込んでしまいます。
流れがほとんどないので、ここでは水鳥も多く見かけることが出来ます。水鳥めちゃめちゃ人馴れしていますけど。
水鳥の通った場所に残る一筋の線が綺麗。絵になる場所です。
ここまで来たら、あとは来た道を戻るだけになりますが、もしお子様が疲れて歩けなさそうであれば、バスで戻るという手段もあります。
大正池のバス停から上高地バスターミナルまで、もしバスに空き席があれば乗車することが出来ます。当然、料金はかかりますが大した金額でありません。
「森のリゾート小梨キャンプ場」からの景色
序盤でキャンプ場紹介をしておきながら、写真を全然出していなかったので、最後にキャンプ場から見える風景などをご紹介しておきます。
朝の梓川です。焼岳方面を写しました。靄がいい感じです。
これも朝靄の梓川です。
朝の穂高連峰を望遠で。
キャンプ場内にて。木々から差し込む朝日が綺麗だったので撮ったのですが、モデルが変なポーズしかしませんでした。
上高地は最高のキャンプ地です!
時系列でキャンプの様子をご紹介したかったのですが、食事の話なんかも書き始めるとかなりのボリュームになりそうな予感がしたので、写真を中心に「上高地」で訪れた代表的な場所をご紹介させて頂きました。
また、2016年〜2018年と3年連続で同じ時期(8月初旬)に訪れているので、写真が混在している他、記事も加筆・修正しております。
まとまりがない内容になってしまいましたが、とにかく「上高地はサイコー!」です。
ホテル・旅館もいくつかありますが、こんな自然豊かな山岳リゾート地であるにも関わらず、とてもキャンプがしやすい場所ですので、お子様連れならテント泊に挑戦されることをおすすめします。
(^ ^)ではでは(^ ^)