うなぎ、美味しいですよね。
最近は、うなぎの稚魚(うなぎのシラス)が取れなくなってしまった影響で価格高騰が著しいですが、それでも半年に1回くらいは食べておきたい「うなぎの蒲焼」。
うなぎ屋さんに行くと、あの独特な蒲焼の香りに心高鳴りますね〜。
はやる気持ちを抑えきれずに暖簾をくぐって着席し、さっそくお品書きを見てみましょう。
お店によって多少の違いはありますが、ワタシのお目当ては基本「うな重」。
で、「うな重」の箇所を見るとほぼ間違いなく「並」「上」「特上」といったグレードに分かれていますね。
この「並」「上」「特上」の違いって、てっきり「並」から「上」、「上」から「特上」になるに従って、「うなぎの質」が上がってものだと思い込んでいましたが、これ実は「量」の違いなんですよね。
知ってました?
今まで知らなくて、ここで初めて知ってしまい動揺を隠せない方のために、もっと噛み砕いて説明しましょう。
庶民の味方、吉野家の牛丼で置き換えると分かり易くて
- うなぎ屋「並」 = 吉野家「並」
- うなぎ屋「上」 = 吉野家「大盛」
- うなぎ屋「特上」= 吉野家「特盛」
ってことですからね!
紛らわしいけど、「大盛」「特盛」って書くより、「上」「特上」って書いた方が「並」以外を頼んでもらえる確率が上がることは想像に難くありません。
「並」「大盛」「特盛」って書かれてたら、特に女性は「特盛」なんて頼み難いですからね。
それがあら不思議。「特上」なら、むしろ頼むとセレブ感が出てきちゃうという言葉のマジック。
ちなみにワタシがこの事実に気づいたのはとっても単純で、ある時気になったからうなぎ屋さんで「並」「上」「特上」の違いを聞いてみたんです。
そしたら、お店の人がね
「”上”は、並よりも量が多くなります。あとお吸い物が普通のものから肝吸いに変わります。」「”特上”は更に多くなって器も変わります。あと、メロンが付きます。」
って言うわけ。なので、
「うなぎ自体は同じものなんですか?」って聞いてみたら
「そうです。」って。
もし質が違う場合は「並」「上」「特上」ではなくて、「国産、浜松産」とか「利根川天然」とか、要するに天然ものであることや産地を押し出してアピールするのが一般的みたい。
そんな訳で、小食なワタシはこの事実を知って以来、「上」止まりで「特上」には手を出さなくなりました。だって吉野家でも「特盛」なんて注文したことないですからね。
しかもメロンが付いてくるとか、どうでもいいですし。もちろんメロンは好きだけどさ。
皆さん、特に女性の方。おさらいしますが、うなぎ屋の「並」「上」「特上」は、質の違いではなくて量の違いですから、
「特上にしようかしら、ウフフっ」なんて上品にって言ったところで、それはすなわち「アタシ大食いだから特盛でっ!」って言ってることになりますからね。
十分ご注意ください。
以上