皆さん、おはこんばんちは。コツメです。
私、「世界遺産の登録」にはほとんど興味がないので知らなかったのですが、「仁和寺」って世界遺産(世界文化遺産)に登録されていたのですね。
まぁ改めて「京都で登録されている世界文化遺産」を調べてみたら、実に17箇所も登録されていたので「仁和寺」がその中の1つに含まれているのは驚きではなく、むしろ当然のことかと思います。
〜ご参考「世界文化遺産 古都京都の文化財一覧」〜
http://www.pref.kyoto.jp/isan/
さて、今回私は、京都のお花見シーズンがすっかり終了した2017年4月23日に京都を訪れたのですが、それでもまだ4月ですから「どこかに桜が見られる場所はないのか?」と密かに期待を寄せていました。
そしたら当ブログの知恵袋”カワウソ女史氏”から、「仁和寺の御室桜ならまだイケるかも」という情報を入手したので、今回の京都弾丸ツアー(行動時間:朝10時から夜19時)に「仁和寺」を組み込むことに。
結果から先にお伝えしますと、さすがに遅咲きの御室桜と言えども4月下旬だと見頃は過ぎていましたが、それでも一部残っている御室桜をみることが出来ましたので、どの程度だったのかをご紹介したいと思います。
仁和寺の『御室桜』について
仁和寺の『御室桜』については、公式ウェブサイトに記載がありますので引用させて頂きます。
毎年春、仁和寺は満開の桜で飾られます。金堂前の染井吉野、鐘楼前のしだれ桜などが競って咲き誇ります。その中でも中門内の西側一帯に「御室桜」と呼ばれる遅咲きで有名な桜の林があります。古くは江戸時代の頃から庶民の桜として親しまれ、数多くの和歌に詠われております。
また、花見の盛んな様子は江戸時代の儒学者・貝原益軒が書いた『京城勝覧』(けいじょうしょうらん)という京都の名所を巡覧できる案内書にも次の様に紹介されています。「春はこの境内の奥に八重桜多し、洛中洛外にて第一とす、吉野の山桜に対すべし、…花見る人多くして日々群衆せり…」と記され、吉野の桜に比べて優るとも劣らないと絶賛されております。
そして近代大正13年に国の名勝に指定されました。
御室桜の特徴
御室桜は遅咲きで、背丈の低い桜です。近年までは桜の下に硬い岩盤があるため、根を地中深くのばせないので背丈が低くなったと言われていましたが、現在の調査で岩盤ではなく粘土質の土壌であることが解りました。
ただ、粘土質であっても土中に酸素や栄養分が少なく、桜が根をのばせない要因の一つにはなっているようです。
あながち今までの通説が間違いと言う訳ではなさそうです。 詳しくは現在も調査中です。
今なお調査中の点があるとは、ミステリアスというかロマンがあるというか、こういう謎な部分が残っているというのも京都らしくていいですね。
貴重な「まだ残っていた遅咲きの御室桜」です。
これは、少し枝垂れていて風情を感じます。他の人も熱心に撮影されてます。
ゴチャゴチャっとした写真ですみません。
春らしい色合いになるように撮影してみました。
4月23日の京都で、これだけ綺麗な桜を見られるのは、おそらく仁和寺の『御室桜』くらいでしょう。
こちらは白い花弁の桜ですね。やや葉桜になってしまっています。
見頃は過ぎていたとはいえ、4月下旬にこれだけの桜が見られたのですから、わざわざ足を運んだ甲斐がありました。
しかもゲスな話で恐縮ですが、時期を過ぎていたので拝観料はナシでした。
境内の様子など
今回は、完全に『御室桜』目当てで訪問したのですが、せっかくですので少し境内も巡らせて頂きました。時間もなかったので「御殿」の拝観は見送りましたが・・・。
この迫力のある門は「二王門」(重要文化財)です。目の前を道路(きぬかけの路)が走っているので、どうしても車が写り込んでしまいます。
私も大学生の時に、散々この「二王門」の前を通りましたが、まぁ仁和寺は素通りでしたね(笑)。
重要文化財に指定されている「五重塔」です。
やはり五重塔は画になりますね。30m以上あるのでこちらも迫力があります。
良く分からないのですが、カッコよかったので撮ってみました。
「金堂」。国宝!です。
こちらも説明を引用させて頂きます。
こちらは「勅使門」で大正2年竣工と、他の国宝・重要文化財に比べると最近のものになります。私はこのデザイン、かなり好みです。
勅使門と桜。ちょうど良い場所に桜が咲いてくれていました。
「納経所」です。御朱印もここで受け付けていました。
今回の京都旅行に同行してくれている”カワウソ女史”さんも、「御朱印ガール」として各所の御朱印を集めているので、こちらに立ち寄りました。
肝心の御朱印の画像は、”カワウソ女史”さんより入手次第、ここに掲載させて頂く予定です。
「仁和寺」の場所・アクセス等
「仁和寺」は京都市内でも中心部から離れた西北方面にありますので、実は中心部からだとそこそこ時間がかかります。
バスだと、京都駅や四条河原町から早くても40分くらいは見積もっておく必要があります。できれば電車でなるべく近づいてからバスを使った方が時間短縮になります。
今回の私は、ややマニアックなルートを選んだのですが、これ観光ルートとしてはかなりオススメなので宜しければ参考にしてください。
- (京都駅から)市バスで「北野白梅町」へ
- 「北野白梅町」駅から、京福電鉄(嵐電)で「御室仁和寺」駅へ
- 「御室仁和寺」駅から徒歩約3分で、仁和寺着
こちらが京福電鉄(嵐電)の「北野白梅町」駅です。近くには学問の神様で有名な「北野天満宮」がある場所です。
この京福電鉄(嵐電)の車両は1両ないしは2両と、都市部の電車と比べるとかなり短いです。駅もご覧の通りレトロ感満載。私が良く知る20年以上前から、ほとんど変化がないように感じます。
東京圏の”Suica”や”PASMO”も使えるのですが、なぜか北野白梅町駅ではチャージすることができませんでした。
電車が入ってきました。「北野白梅町」駅は始発・終着駅なので、全ての電車はここで折り返し運転になります。
車内の様子です。モザイクだらけですみません。
この「北野白梅町」〜「帷子ノ辻」間の京福電鉄(嵐電)は、それほど混むことはありません。のんびり気分を味わうにはオススメの路線です。
それに対して「嵐山」〜「四条大宮」を結ぶ路線は混雑することが多いです。
「御室仁和寺」駅です。北野白梅町よりも貫禄がありますね。
よーく見てみると、駅名が「御室」駅になっていますが、以前は仁和寺の文字がありませんでした。2007年に改称されて「御室」駅から「御室仁和寺」駅になっています。
御室仁和寺駅を出て、仁和寺方面をみたところです。
ほぼまっすぐな1本道で駅と仁和寺が繋がっている上にとても近いので、道に迷うことはないでしょう。ちらほらと雰囲気の良さげな飲食店が目に入ってきます。
ちょっと歩くと、石庭で有名な「龍安寺」があります。また、更に頑張って歩けば「金閣寺」も徒歩圏内ですので、これらの人気寺院と組み合わせて「仁和寺」を訪問してみるのも良いのではないでしょうか。
特に『御室桜』が満開の時は、これ目当てでスケジュールを組むのもアリだと思います。
この「仁和寺」から「金閣寺」にかけてのエリアは、京都の中心部と比べると人も少なく、落ち着いて観光ができるので人混みが苦手な人には特にオススメですよ。(金閣寺と龍安寺は、中に入ると人だらけかも知れませんんが。)
そうそう、忘れていましたがこの記事のタイトルは「遅咲きの御室桜をいつまで見られる?」でしたね(笑)。過去の事例では、ソメイヨシノの満開から1週間ほど遅れて『御室桜』は満開になるパターンが多いようです。だいたい3〜4日間が満開でしょうか。それ以降は運もあるかと思いますが、今回の経験から4月20日を過ぎてもまだ見られるんじゃないでしょうか。
仁和寺の公式ウェブサイトに、過去20年分程度の開花実績が掲載されていましたので、参考にしてください。
(^ ^)ではでは(^ ^)
〜仁和寺 公式ウェブサイト〜