2000年に結婚と同時に新築マンションを契約。1年半後の2002年3月にマンション完成・入居。
その後、子供が2人になったことから3LDKでは将来手狭になることを踏まえて、戸建への切替を検討開始。
2009年初頭より土地探しと戸建作りに着手し、翌年2010年2月に入居。現在に至る。
2017年時点で40歳台前半のフツーの会社員です。[/voice]
インターネットで土地情報を調べていると、熱心に探している方ならすぐに『未公開物件』という聞き慣れない言葉を目にするはずです。
『未公開物件』とはすなわち、「事情によりインターネットや広告に載せられない物件」のことなんですが、実際のところ世の中にどの程度『未公開物件』が存在するのかは正直分かりません。
なんせ『未公開』ですからね。数えようもありません。
とはいえ、土地探しをする上で「『未公開物件』とは一体どのようなものなのか」を押さえておくことは大事です。良い土地に出会うための最善策は「いかに多くの土地に触れるか」ですからね。『未公開物件』の中に希望と合致する土地があるかも知れません。
そこで今回は私の実体験を踏まえながら、皆さんに『未公開物件』のことをなるべく正確に理解して頂けるようお話したいと思います。
土地情報(不動産物件)が公開される仕組み
最初だけちょっと難しい用語が出てきますが、我慢してお付き合いください。
「専属専任媒介契約」もしくは「専任媒介契約」を締結した不動産物件は、宅建業法で定める登録期限内に「レインズ」という不動産情報ネットワークに登録することが義務付けられています。
「レインズ」に登録された不動産物件は、加入している不動産会社(ほとんどの不動産会社が加入しています)間で共有されますので、原則としては世の中に流通している不動産物件は公開されていることになります。
一般的な話として、売主としては「なるべく多くの不動産会社の目に留まれば売れる可能性が高まる」訳ですから、後述しますが非公開にしたい特別な事情がない限りは「レインズ」に登録された方が有利です。
「レインズ」に登録されている物件は、各不動産会社のインターネットやチラシに掲載することが出来ますので、特に人気の出そうな物件だと、複数の不動産会社ホームページに同じ物件が掲載されている、なんてことが良くあります。
尚、例外として「一般媒介契約」を締結した不動産は「レインズ」への登録が義務付けられていないため、契約している不動産会社しか当該物件情報を持っていない可能性があります。ただ「一般媒介契約」は不動産会社的には『美味しくない』契約のため、相対的に数は少ないはずです。
なぜ未公開にするのか?
自分自身が「未公開物件を売り出した経験」は残念ながら一度もないので、あくまで推測やネット上にある情報の寄せ集めになりますが、未公開にするにはそれなりの事情があるようです。
売主が、土地を売りに出していることを大っぴらにしたくないケース
土地を売る=金銭的に困窮しているのでは?と近隣住民から無用な詮索をされることを嫌う売主の希望で未公開にする、というものです。
確かに近所で家や土地が売りに出されると、何かと噂になるものです。特に他人に知られたくない理由で土地を売りに出している場合、非公開にしておきたいという気持ちは理解できます。
売買契約が成立するまで売主が住み続けるケース
大抵の場合は、売りに出されている土地には既に誰も住んでいないのですが、中には売れるまで売主さんが住み続けていることがあります。物件情報が公開されることで、不特定多数の方が土地を見に来るような事態になると、プライバシーが侵される心配が生じてきます。
これを嫌う売主さんがいるんですね。
個人売買を視野に入れているケース
売りに出している土地に自信があって、場合によっては不動産会社を頼らずとも自ら買主を探し出せる(仲介手数料を不動産会社に取られないで済む)、と売主が考えている場合、積極的に宣伝する必要がないため非公開にする場合があります。
『未公開物件』は「絶対的に買い」なのか?
一説には「流通している土地の半分は未公開物件」なんて言われることもありますが、私の経験上では「街中の不動産屋さん」が取り扱っている物件に限って言えば、そこまで多くはないと思います。
私がご紹介する『未公開物件』情報をウリにしているインターネットの不動産会社さんなんかですと、話はまた違ってきますが。
私の経験上の話をしますと、『未公開物件』を紹介してくる不動産屋さんの方が稀です。
私は、ハウスメーカーさんを通じて土地探しをしていましたので、ハウスメーカーさんは提携している不動産屋さんに対して「この人はウチの家を建てる為に土地を探している」と言って私を紹介していました。
この場合、不動産屋さんとしては『未公開物件』を私たちに出し惜しみする理由は全くないはずですが、それでも
不動産屋さん
なんて事はほとんどありませんでした。
まぁ全くない訳ではないのですが、その『未公開物件』が自分達の希望する土地の条件と一致するかどうか、というのもありますから、あまり『未公開物件』という言葉の持つプレミアム感につられて、最初から『未公開物件』一本狙いでいくのは良くないと思います。
『未公開物件』提供サービスを賢く利用しましょう!
何だか『未公開物件』に対してネガティブな話ばかりしているように聞こえてしまったかも知れませんが、決してそんなつもりはありません。
良い土地に出会うための最善策は「いかに多くの土地を見て回るか」ですので、選択肢の一つとして『未公開物件』をウリにしているネット不動産会社さんを利用する価値は充分あります。
「もしかすると『未公開物件』の中から良い土地が見つかるかも」と思いながら、結局『未公開物件』を紹介するサービスを利用しないで、後からモヤモヤするのでは精神衛生上良くないですからね。
土地探しは「使えるモノは全て使い倒す」くらいの気構えで臨むと、満足のいく結果になります。
繰り返しになりますが、「選択肢の一つとして『未公開物件』情報を利用する」というスタンスがいいですよ。今は不動産会社の店頭に出向かなくても、インターネット上で『未公開物件』を無料で提供するサービスがあります。
直接、不動産会社の人と対面しなくて良いですし、時間も全然掛からないので気楽に利用できるところがいいですね。私が土地探しをしていた8年前には、こんな便利なサービスはなかったので正直羨ましいです。
(^ ^)ではでは(^ ^)