私の茶碗が割れました。
先日、妻が私の茶碗を割りました。
数年前に、ジョイフル本田千葉ニュータウン店で開催されていた陶器市で見つけた、2千円程度のものだったと思います。
結構、気に入っていましたが、ついに妻が割りました。
陶器ですからね。形あるものいつかは壊れる運命。はかないからこそ価値がある。
割れたのなら、また新しいものを買えばいいだけのこと。
思い出した。そういえば前から益子へ行ってみたかったんだった。
これを機会に益子へ行ってみよう。
そして、3連休の中日となった2016年3月20日(日)、焼物の里「栃木県益子町」へ出かけてみました。
いざ、益子へ。
益子は、都心からでも片道約130km。
北関東自動車道が開通しているので、首都圏からのアクセスも良好です。
私が住む千葉ニュータウンからだと、まずはひたすら下道を走り常磐道「桜土浦インター」から常磐道へ、そして北関東道「桜川筑西インター」で下りて、あとは下道で益子中心部へというルートがオススメです。
混んでいなければ、片道2時間半程度。高速道路も休日・ETCだと片道¥1,240です。
詳しいアクセス方法は、以下ウェブサイトに掲載されています。
・益子町観光協会ウェブサイト:http://www.mashiko-kankou.org/access/index.shtml
益子は、想像以上に焼物で賑わう街だった。
さて、初めての益子。一体どんな街なのか?
事前にざっくりとインターネットで情報収集を試みたものの、情報少なすぎっ!
全然イメージをつかめないままでの益子入り。
しかし、いざ着いてみると、そこは想像を超えた数の焼物のお店が連なる、焼物の一大テーマパークでありました。
メイン通りの「城内坂通り」には、通りに面して数々の焼物店が店を構えています。
分かり難いですね。今度また行った時には、もう少しマシな写真を撮ってきます。
とにかく、この通り沿いだけでもたくさんのお店があって、日帰り旅行ではとてもとても時間が足りない。
ホント、申し訳ないけど、栃木県のこんな小さな町が焼物で有名とはいえ、こんなに焼物屋さんで賑わっているとは想像していませんでした。
もっと以前から来ていれば良かった。ものすごい後悔をしています、私。
今回、訪問したお店のうち、いくつかを紹介します。
こちらは、「陶芸の丘 よこやま」さん。
洒落た内装です。店内ではお茶を頂いちゃいました。
いやぁ、どこの店もそうですが、焼き物でビッチリしているのがわかります?
凄い数ですよ、これ。
外には、こんな置物たちも。
意外と、こういう置物っていい値段がするので、今回は手が出ませんでした。
こちらでは、「こんな形・サイズのコーヒーカップが欲しい!」と前々から思っていたものに合致するものを見つけて購入しました。
[map]栃木県芳賀郡益子町大字益子2984[/map]
「つかもと」さんの作家館。
こちらの「つかもと」はとにかく大きな窯元で、この建物自体も結構大きいのですが、他にもつかもとオリジナルなどの焼き物を売っている建物が別にあったりと、とにかく規模で圧倒されました。
中心部からは少し離れた場所にありますが、訪問必須の1軒です。
そうそう、横川の有名な「峠の釜めし」で使われている器は、こちらで作っているそうです。
私はこちらで、茶碗を2つ購入しました(自分のと妻用)。
[map]栃木県芳賀郡益子町大字益子4264[/map]
中心部にある「クラフトやまに」さん。
新旧とりどりの作家作品が販売されています。
今回は買えなかったけど、この2つのシリーズが目を引いた。
次回訪問時の購入候補。
なんかモダンでしょ?
益子焼と言っても色々で、伝統的なスタイルはあるものの、かなり自由な作風だと感じました。
今回は特に、こういうモダンな作品に心惹かれちゃいましたね。
まだ全然お店を回れていないのに、欲しいものばかり増えていっちゃって、これ全店見て回ったら物欲がどうなってしまうのか、想像するだけで恐ろしい。。。
[map]栃木県芳賀郡益子町城内坂89[/map]
そして陶芸メッセで、人間国宝にプチ接触
とにかく益子に関する情報がなかったので、適当に車を走らせていた時に見つけた「陶芸メッセ」の看板に引かれるままに、そこの駐車場へ。
こんな渋い建物がありました。茅葺き屋根です。
中に入って見学することもできます。
実はこの家、人間国宝「濱田庄司氏」の旧宅です。
ここで作品作りに精を出していたんですね。よく見ると陶芸仕様な造りが随所に見えます。
火は入っていませんでしたが、登り窯も見ることができます。
なんだかモコモコしていて可愛らしい。
さて、小学校三年生の子供を1名連れていたので、ただの焼物屋巡りだけだとうるさくて仕方ないので、陶芸体験をさせてみました。
「益子焼窯元つかもと」で陶芸体験
益子は、陶芸体験も充実しています。
今回我々は、益子で最大手の窯元である前述の「つかもと」さんで陶芸体験をしましたが、他にも多くの窯元が陶芸体験を行っています。
もちろん商売としてね!
お値段もまちまちです。駅前の観光協会に寄ったら、陶芸体験やってるところの一覧がチラシになって置かれていたので、それを参考にしてもいいでしょう。
また、陶芸体験を訪問目的とするならば、念のため事前に予約をしておいた方がいいです。
今回は、小学生なので「ロクロ」は難しいだろうといことで「手ひねり」にしました。
しかし、小学生の10人中9人はロクロを希望するに違いないので、うまく誤魔化して「手ひねり」に誘導しなければなりません。小学生を連れていく時には、その点十分注意が必要です。
「つかもと」の陶芸体験(手ひねりや絵付け)の建物。昔ながらの造りに見えます。
入り口です。陶芸色がプンプン漂います。
お向かいには「ロクロ教室」の建物があります。
中はこんな様子。
どうやら、犬用の皿を作っているようです。
これなら、あまり難しくはなさそうかも。
とりあえず、体験はここまで。
あとは乾燥させて、素焼きして、釉薬塗ってまた焼いて・・・、などは、すべて「つかもと」さんがやってくれます。
「手ひねり」体験は、¥1,400円でした。作品を送ってもらう場合は送料が別でかかります。
・つかもと陶芸体験:http://www.tsukamoto.net/potter/
とにかく興奮冷めやらない「益子」という街
焼き物が好きな人って、少ないんでしょうかね?
私のような焼き物好きにとっては、これ以上ない最高の場所ですがとにかく情報が足りません。
「益子には、どんな作家がいるのだろう?」と思い、それらしい本を買おうとAmazonをチェックしても、まあそんな本は売ってないw。
うん、理解した。焼き物ってそんなにメジャーな趣味じゃないらしい。
そういえば、最近は観光地に行くとどこにでも外国人の姿を見かけるようになったけど、益子では外国人を見かけなかった。
けど、私は焼き物が大好き。
最近、焼き物好きだったことを忘れていたけど、益子に来て改めて焼き物見て回っても全然飽きない自分に気づいた。
これからも益子には何回も訪れることになるだろう。
本当にいい場所を見つけた。
割れた茶碗に礼を言わねばなるまい。割れたのは残念だったけど、そのおかげでこんな素敵な街に来ることが出来たのだから。
以上
益子焼 つかもと窯 打刷毛目 飯椀 |