ご覧いただきありがとうございます。
本記事では、私「こっつんこつめ」が実際に「東国三社」巡りで得た情報を ”体験記形式” でお伝えします。
東国三社巡りを計画されている、皆さんのご参考になれば幸いです。
ただ、歴史的な話とかまでを詳細に書くとキリがないので、歴史情報は必要最小限にしてあります。予めご承知おきください。
東国三社とは?
まず始めに「東国三社」について簡単にご説明しておきます。
「東国三社」とは、「鹿島神宮」「香取神宮」「息栖神社」の三社の総称です。
江戸時代には庶民の間で”お伊勢詣で”が、「死ぬまでに一度は行っておきたい!」という、夢といいますか一種のステータスだったのですが、関東以北の人はお伊勢詣での後に「東国三社」も巡っていたということです。
「東国三社」巡りは、ずいぶんと歴史のある定番の旅なんですね。
当然、この三社はいずれも歴史のある神社なのですが、特に「鹿島神宮」と「香取神宮」は2000年以上の歴史を誇ります。
また平安時代の頃に「神宮」と呼ばれていたのは、「伊勢神宮」と「鹿島神宮」「香取神宮」だけですので、このことからも格式の高い神社であることが分かります。
意外と近い!?東国三社への道のり
さて、堅苦しい話はこのくらいにして、この記事は”体験記形式”ですので、実際の旅程をご紹介して参りましょう。
私の住まいは、千葉県北西部(千葉ニュータウンという場所)ですので、高速道路を使わずに下道だけで「東国三社」を巡りました。
尚、「下道で行くにはさすがに遠い」という場合は、東関東自動車道を使って『潮来インターチェンジ』まで行くのが効率的です。
仮に東京の「銀座」を出発点とした場合、第1目的地の鹿島神宮まで100km弱、道が混んでいなければ1時間20分程度で行くことが出来ます。
私が実際に辿ったルートとスケジュールは、次の通りです。
自宅出発
時刻は午前9:30。
鹿島神宮までの道のりは、私の自宅からだと約57km。
いつでも旅の始まりはワクワクするものですが、事故と違反がひとたび発生すると旅が台無しになってしまいますので、十分注意して利根川沿いの国道356号線を進みます。
梅雨時にも関わらず、この日は幸いにも晴天に恵まれました。
時々見え隠れする利根川は決して綺麗な川ではありませんが、水が見えるだけで心が癒されます。
鹿島神宮に到着!無料の第二駐車場へ
休憩なしで走り続けること1時間45分(時刻は11:15)。第1の目的地である「鹿島神宮」に到着しました。
駐車場に関してですが、無料の第二駐車場の他、周辺にも多くの貸駐車場が点在していました。
平日は無料駐車場にも空きが目立ちましたが、休日だと無料の第二駐車場に停めるのは難しいかも知れません。
正月などの繁忙期は有料となります。
「鹿島神宮」境内へ
こちらは重要文化財となっている「楼門」です。
「鹿島神宮」の文字が見えますでしょうか?
「楼門」をくぐったところです。目の前に「茅の輪」が見えます。
輪くぐりには、作法があるので注意しましょう。
作法と言っても、親切に説明書きが掲示されていましたので、事前に憶えていなくても大丈夫です。
まずは「拝殿」でお参りします。鹿島神宮は広大過ぎてどこに何があるのか混乱しますが、拝殿は「楼門」をくぐって右手にありますので、迷うことはありません。
お祓いの時に使う「白くてフワフワしたやつ」がありました。正式名称は、「大幣(おおぬさ)」だそうです。
えぇ、私は知りませんでした。
鹿島神宮といえば「鹿」ですよね!
公式ウェブサイトによりますと、
鹿島神宮の御祭神をお遷しして奈良の春日大社を創建する際、鹿が運び手を担ったことから、鹿島神宮では鹿が神鹿として大切にされています。
との事で、鹿との繋がりが深いんです。何なら奈良みたいに、街中を鹿が闊歩していたらいいのになぁ、なんて考えてしまいます。
なお、この売店は「楼門」をくぐった左手にあります。
御朱印集め
売店の先を右手に曲がると、「御朱印所」がありました!
流行っているんですよね、「御朱印集め」。「御朱印ガール」なんて言葉まで出来ていますし。。。
なんとなく気になったので御朱印所を覗いてみると「御朱印帳」が販売されていました。
3種類置いてあって、そのうち2つは「楼門」と「鷲?」の図柄が刺繍されている重厚な感じのもの。渋くてカッコイイ。
しかし、もう一つの御朱印帳が異色すぎて、そっちに完全に目を奪われました。
説明書きには「相川七瀬デザイン」の文字が!!
見た目は「白地にピンク色の鹿模様」で、私の視点から言うと重厚な他の2つと比べると女子力満載。
先ほどの売店にも「相川七瀬」の著書が置かれていたので、どうも「相川七瀬」と「鹿島神宮」は深い結びつきがあるようです。
繰り返しますが、御朱印集めといえば女子の間でブームになっているもの。
ならば女子力の高そうな御朱印帳を持つべきである!との結論に至り、こちらを「マイファースト御朱印帳」にしました。
「この後、この朱印帳が欲しい!と申し出たところ「本当にこちらの御朱印帳でよろしいのですか?」と聞かれたのは親切心だったのかどうなのか。(この台詞、本当に言われました。)
書いて頂いた御朱印は、最後にまとめてご紹介します。
なお、御朱印帳は神社やお寺でしか買えないものではありません。
例えばこちらの「御朱印帳専門店HollyHock」というお店をAmazonで見つけたのですが、かなりの種類の「御朱印帳」を取り揃えられているので、きっとお気に入りの御朱印帳が見つかると思います。
御朱印に関する本も最近は多いので、例えば以下の本は参考になりますね。購入した人の評判も高いです。
さざれ石〜奥宮へ
平日でしたが「御朱印」ブームの影響なのか、番号札を渡されて「少し時間がかかる」とのことでしたので、先に「奥宮」を参拝することにします。
荘厳な雰囲気を醸し出す森を、奥に進みます。
唐突に現れました「さざれ石」が!君が代に歌われている「さざれ石」です。
てっきり京都の下鴨神社にある「さざれ石」が唯一のものだと思っていましたが、鹿島神宮にもあるということは、これ全国いろんな場所にあるんですかね、きっと。
こちら「鹿島神宮」のさざれ石には、隣に日の丸をあしらった石碑もありました。
さらに進むと「鹿園」がありました!
「鹿島神宮」では、なんと本物の鹿が飼われているんですね。柵の向こうにいるので、残念ながら奈良の鹿のように触れ合うことは出来ません。
ちなみに、鹿の角のことを「アントラー」といいます。鹿島ですから、賢明な皆さんならお分かりですね。
この鹿島神宮の森には、樹齢の高そうな木が多く、苔むしているような木もあちこち目に付きます。改めて歴史を感じさせられる瞬間です。
これまた、森を進んでちょうどいい頃合の場所に現れました。抹茶3兄弟の中に一つ明らかにおかしなものが紛れ込んでいます。「抹茶ビール」って何?
車で来ているので、ここは潔く断念。
一人でなければ立ち寄ったであろうお茶屋さんでした。「厄除けぜんざい」というのも気になりますね。
売店のすぐ先に現れたのが「奥宮」。森の中に佇むこの雰囲気に圧倒されます。
「奥宮」を正面から見たところです。
木々の間から差し込む光に照らされて、明るく輝いているようにも見えます。言い表すのが難しいこの雰囲気。ぜひ、一度訪れて直接肌で感じて頂きたいです。。
広大な鹿島神宮には、「奥宮」よりもまだ先が続いています。
ふたたび森を進んでいくと、途中にこんなものが。
ただの森ではない。人の手が入って整備された森は実に美しい。
時間の関係上、すべてを見て回ることは出来ませんでしたが、本当に良い場所だと思います。
再訪することを確信したので、あえて「少し宿題を残しておく」のも悪くないですね。
鹿島神宮の「要石」
いよいよ、今回の鹿島神宮詣で、最後の目的地に到着。
そう、地震を起こす原因と言い伝えられている大鯰(ナマズ)の頭を押さえているのが、この鹿島神宮の「要石」なんです。
実は、この後に訪れる「香取神宮」にも要石があり、鹿島神宮とは対をなしています。
ありました、こちらが鹿島神宮の「要石」です。ちょっと分かりにくいですかね。
木の根元近くにある、この小さな石が「要石」です。
もっと岩みたいに大きいものを想像された方が多いかも知れませんが、この小さな「要石」は”決して抜けることがない”と言い伝えられています。
最後にもう一度、全貌を拝見してから、この場を後にしました。
最後に、「楼門」まで戻ってきて中を見ると、相川七瀬デザインの御朱印帳にも描かれている「雷」のマークがありました。不思議な心惹かれるデザイン。
広大な鹿島神宮。参拝は早めに!
とにかく鹿島神宮は広いです。
見所も多いので、東国三社巡りを1日で成し遂げるためにはどこかで妥協することも必要ですが、できれば時間を掛けて参拝したいところ。
早起きして、出来る限り早い時間帯に鹿島神宮を参拝することをオススメします。
蕎麦屋「竹やぶ」で昼食を
鹿島神宮への参拝を済ましたところでちょうど昼食の時間帯になったので、良さげな飲食店が近くにないかと調べてみたところ、お蕎麦屋さん「竹やぶ」というお店に惹かれたので行ってみることに。
鹿島神宮周辺の数あるお店の中でも評判が高いようですので、期待で胸が高鳴ります。
こちらの「竹やぶ」さんは、鹿島神宮の「楼門」から数百メートルほどの場所にあります。先ほどご紹介した第2駐車場(無料)のすぐ近くです。
こちらが「竹やぶ」さんの入り口です。
お蕎麦はもちろん味が第一ですが、店の雰囲気も同じくらい重要です。
この入り口を見ただけで、美味しい蕎麦が出てくると確信しました。
暖簾を潜ります。平日とはいえ時刻は12:15。
人気店となので並ぶのを覚悟しましたが、一人掛けのカウンターのような席がいくつかあり、すんなり席に着くことが出来ました。
卓上にあったお品書きです。
迷うことなく「特上そば」を注文しようとしましたが、残念ながら既に品切れでした。。。
この卓上のお品書きはあくまで全品の一部で、他にも色々な品があります。
悩んだ末に「天せいろ(税込1,350円)」を今回は選びました。
注文してから出てくるまでにしばらく時間があったので、卓上にあった「河童?の置物」を撮ってみました。女性の河童でしょうね、これ。
つけ汁の入った容器が独特で、こだわりを感じます。
特上でなくても十分良いお味でした。が、こうなると「特上そば」が俄然気になってきます。特上は十割そばとか?
改めてアップで見てみると、キメが細やかな蕎麦であることがわかります。
こちらは見ての通り天ぷらです。揚げたての天ぷらと蕎麦が良く合います。
13時ちょうどに退店したので、入店してから退店するまで45分でした。
ただ、この日は平日でしたので、土日は待ち時間も含めるともっと時間がかかることを覚悟した方がいいでしょう。
順番が前後してしまいますが、お蕎麦屋さん「竹やぶ」を出発し、次なる目的地「息栖神社」へ向かう前に鹿島神宮の「一之鳥居(西)」へ立ち寄りました。
実は鹿島神宮への行きの道中で、北浦を渡る橋の上から水上にそびえる「一之鳥居(西)」を見つけて気になっていたんです。
近くだと更に迫力が増して見えます。こちらの「一之鳥居(西)」、国内の水上鳥居としては最大級の大きさです。
息栖神社
次に向かうのは「鹿島神宮」のある鹿島市のお隣、神栖(かみす)市にあります「息栖神社」です。
「鳥栖」じゃないですよ、「息栖(いきす)」です。
距離にして10kmちょっとくらいですので、ゆっくり向かっても30分で到着(13:30着)しました。 道も空いていて、恐らく渋滞することはほとんどないと思われます。
こちらが「息栖神社」の入り口を、駐車場方面から見たところです。
決して小さな神社ではないのですが、「鹿島神宮」「香取神宮」の両”神宮”が広大なため、比べてしまうと随分こぢんまりとした印象を受けます。
「東国三社」の一つだというのに人も少なく、出会うのは先ほどの鹿島神宮やお蕎麦屋さん「竹やぶ」で見かけた人ばかり。
やはり「息栖神社」を参拝する人=「東国三社」巡りをしている人という確率はかなり高いようです。
鳥居をくぐった後、すぐ右手に稲荷神社がありました。妙に惹かれる感じがしたので、最初に参拝しました。
赤い頭巾?が印象的なお稲荷様。
とにかく人が少ないので、落ち着いて参拝することができます。
もともとこの辺りは海運の要所だったことからか、路の神様が祀られているので、運送業の方などが多く参拝されるそうです。
広くない分、ご神木もすぐに見つけることが出来ます。樹齢は推定千年(と書かれています)。
千年前というと、時は平安時代。藤原道長がいた時代ですから、この辺りがどんな様子だったのか私には全然想像がつきません。
うーん、千年くらい生きてみたい。
「力石」なるものが置かれていました。今は力自慢の男たちに掲げられることもないのでしょうか。ただの石ですが、これも歴史を感じますね。
参拝を終えて、本殿側から入り口の鳥居方面を見遣った図。よく見ると、清掃が行き届いていてゴミどころか落ち葉すらほとんど見かけません。
「息栖神社」の厳かな雰囲気は、このような目に見えにくい地道な活動から生まれているのでしょう。
鳥居をくぐり、さらにまっすぐ進むと、すぐにもう一つの鳥居が現れます。これが「息栖神社」の「一の鳥居」です。さらに「一の鳥居」の両脇に小さな鳥居が一つずつあります。
目立たないので、知らなければ見逃してしまうと思われます。
寺社仏閣参拝は、今回の私のように行き当たりばったりでもそれはそれで楽しいのですが、事前調査をしていった方が”思わぬ見落とし”をしないで済みます。
予習って大事。
今回は、右側の鳥居だけ載せておきます。左側の鳥居は是非ご自身の目でご覧ください。
「息栖神社」では御朱印を頂戴するのにも並ぶことなくスムースに参拝できたため、滞在時間は20分程度でした。
息栖神社〜香取神宮
最後は、千葉県香取市にあります「香取神宮」です。
「息栖神社」からだと、利根川を越えて旧小見川町を通っていくルートが最短です。
「鹿島神宮」「息栖神社」の所在地は茨城県でしたが、「香取神宮」の所在地は千葉県になります。
とは言え、「鹿島神宮」のある鹿嶋市、「息栖神社」の神栖市、「香取神宮」のある香取市はそれぞれ隣接しているので、大した距離ではありません。
「息栖神社」から「香取神宮」までの道のりは距離にして15km弱ですので、30分あれば到着します。
香取神宮の参道
いきなりですが、香取神宮の参道です。
駐車場から参道に入ってすぐのところには、この写真で見るよりもお店が固まっていて賑わっています。
それでも平日昼間だとかなり閑散としていて、お店の方々もややダレている様子でした。
なお、こちらの「香取神宮」は無料駐車場に停められる台数が結構多くて、また無料駐車場でも場所的な不便さは全くありません。
ちなみに、今年(2016年)の1月にも「香取神宮」と「佐原の古い街並み」を訪れているので、よろしければ過去記事もご覧下さい。
こちらの喫茶店、いつ見ても繁盛しています。
この日も平日の15時過ぎだというのに、外から覗いた限りではありますが、ほぼ満席のようでした。今度来た時には並んででも入ってみようと思います。
香取神宮の境内へ
見よ!この迫力のある大鳥居を!!圧倒されますね。
こちらは、「二之鳥居」でして、「一之鳥居」はかなり離れた場所にあります。わざわざ行くほどでもないので、今回はパスしました。
「香取神宮」の森の中を進んでいきます。
「鹿島神宮」の森の深さとは、また違った雰囲気で緑が鮮やかです。
本当に緑が綺麗だったので、もみじの葉を撮ってみました。秋には紅葉でまた違った美しさを見せてくれることでしょう。
という訳で、秋にもまた来ないといけませんねw。
森の中を進んでいくと、進行方向左手に池が現れました。パンフレットには「神池」と書かれていました。
ミドリガメと鯉がいるのは、どの寺社仏閣の池でも共通です。
ちなみに、パンフレットには書かれていませんでしたが、進行方向右手にも池がありました。やはり鯉が泳いでいます。
「総門」です。こちらも立派な造りです。この石段を登っていくところとか、いいですよね。
総門をくぐって正面に「手水舍」があります。ここで清めてから参拝しましょう。
香取神宮の「楼門」です。
鹿島神宮の「楼門」も圧倒する力がありましたが、香取神宮の「楼門」もなかなかの迫力。
「楼門」をもう少し引いた状態で。良い朱色をしていますよね。
「楼門」をくぐると、いよいよ「拝殿」「御本殿」です。
香取神宮「拝殿」「御本殿」
この写真だとちょっと輪が邪魔ですが、いつ見ても「香取神宮」の「拝殿」「御本殿」の美しさには息を呑んでしまいます。漆の黒(漆黒)が実に美しい。
私は、「東国三社」の中では「香取神宮」の「拝殿」「御本殿」が一番好みです。他の二社もそれぞれ趣の違う「拝殿」「本殿」を擁するので、人それぞれ好みや感じ方は違ってくるでしょう。
「拝殿」の中を覗かせていただくと、正面には鏡でしょうか?鎮座しておられます。
本当に、この建物が好き過ぎて、木になるところがあると次々と写真を撮りたくなってしまいます。こちらは、ただの柱なのでしょうが、ゴールドと漆黒のコントラストに目を奪われました。
最近、塗り直したのでしょう。柱などの細工もいちいち鮮やか過ぎ。と褒めておきながら昔の刺青を連想してしまった私はバチあたりでしょうか?
好き過ぎて、アップにして撮らずにはいられなくなります。
こんなちょっとした明かりを見ても、なんか凝ってるんですよね。よく見ると漆黒の柱に鮮やかな文様が反射しています。
さて、こちらは拝殿を一周するように歩いていたら現れた「本殿」。目立たない場所にあるからか、こちらは塗り直しや改修もまだ出来ていない様子。
裏手から「御本殿」を撮影。何なんでしょうね、本当に。美し過ぎる!
正直なところ、立て看板を見ても何が三本杉なのか、良く分かりませんでした。ただ、こちらの杉は大きなサイズで、大人でも余裕で中に入ることが出来ます。
「拝殿」「御本殿」を正面から見ているだけでは見つけることが出来ませんので、是非ぐるっと一周してみてください。
何ていうんでしたっけ?これ??
すみません、忘れてしまいました。砂の山みたいなものです。
ここにも立派な木が。てっきりご神木だと思いきや、大正天皇が植えられた「松の木」だそうです。樹齢千年と比べてしまうと、まだまだ若い部類なのでしょうか。
すみません、あまりにも多くのものを見てきたので、後から見返してもどの建物だったのか忘れてしまいました。
順番的に香取神宮の拝殿・本殿のすぐそばであるのは間違いないはずなのですが。。。
香取神宮の「要石」
さて、参道をしばらく戻ると「要石」「奥宮」方面への分岐がありました。ぼんやり歩いていると見落としてしまいそうですが、「東国三社」巡りの締めくくりとして是非とも寄っておきたい場所です。
参道から分岐した道を入ると、すぐに「要石道」の文字が彫られた石碑があります。「要石」はこちらの方向で間違い無いようです。
と思って進むと、今度は「護国神社」の文字が彫られた石碑が。このような大きな神社だと、神社内に数多くの神社があって、なんとなくお得な感じを受けます。
この後からは、かなり急な上り坂になります。また、ご覧の通り木の根がむき出しになった場所もあったりするので、雨の日などは注意が必要です。
距離自体は大したことないので、坂道を頑張って登っていくと・・・
護国神社に到着しました。こちらの写真だと分かり難いですが、坂道を登り切るとちょっとした広場になっていて、その正面に護国神社があります。
そして、護国神社の左側を抜けてさらに進んで行くと・・・
遂に、「香取神宮」の要石に到着しました。鹿島神宮の要石と比べると、さらにひっそりとした佇まいです。鳥居とかもないですし。
こちらの立て札に書いてある通り、「香取は凸形」「鹿島は凹形」になっています。
凸形と言われればその通りですが、その説明がなければ”こんもりした形の石”といった印象以上のものを感じることが出来たかどうか、甚だ怪しいところ。
結構、周囲は無造作な感じですよね。笹の落ち葉でしょうか、かなり堆積しているように見えます。
もう一度おさらいで「鹿島神宮」の要石がこちらです。確かに「凹形」になっていました。
「鹿島神宮」の要石が、地震を起こす大鯰の頭を押さえているのに対して、「香取神宮」の要石は尻尾を押さえていると言われています。
水戸光圀が命じて「要石」を掘らせてみたが、掘っても掘っても底には達することが出来なかったとか、鹿島・香取の「要石」は地中で繋がっているといった言い伝えが残っています。
人物ではないので武勇伝という表現は適切ではありませんが、「要石」の神秘さを伝える面白い話です。
香取神宮「奥宮」
さて、「要石」の場所から更に先へ進んで「奥宮」を目指します。
ここからは、少々道のりが分かり難いのですが、「要石」から先に進むとちょっとした階段があるので、そこを降りてから左手へ進みます。
そのまま道なりに進むと民家の間を通るような形になりますが、すぐにT字路にぶつかります。
そこを左に進んでしばらく行くと左手に「奥宮」の参道が現れますので、参道をまっすぐ進んでいきます。
先に見えるのが、「奥宮」の入り口です。奥深い場所にあり、森のパワーを感じます。
入り口まで来ました。不適切な表現かも知れませんが「カッコイイ」。
先に見えるのが「奥宮」です。雰囲気からして「パワースポット」と呼ぶのにふさわしい場所です。何か出てきそう・・・。
こちらが「香取神宮」の「奥宮」です。鹿島神宮の奥宮と比べると大きさは控え目です。
扉はしっかりと閉じられています。この社殿ですが、公式ウェブサイトによると昭和48年の伊勢神宮遷宮の際に出た古材で組まれているとのことです。
どうりでパワーに満ち溢れている訳です。
不謹慎な行動かも知れませんが、隙間から中を覗いてみました。こちらもやっぱり社殿の扉がきっちりと閉じられていました。
鹿島神宮も広大でしたが、香取神宮もなかなかの広さを誇っています。一巡りすると軽く1時間はかかります。
所要時間と、関西圏などからのアプローチ
以上で「東国三社」巡りも無事終了。時刻は15:30。あとはひたすら自宅を目指し、約1時間半後の17:00頃に自宅に到着しました。
9:30に出発して17:00着ですから、おおよそ7時間30分の旅です。
首都圏からの場合、高速道路を使うと「鹿島神宮」は東関東自動車道の終点「潮来IC」からすぐですし、帰りも「香取神宮」からだと「佐原香取IC」が近いので、意外と千葉県北西部(の千葉ニュータウン)に住む私と、東京23区に住む方とでも、そう大きな時間の差はないかも知れません。
さらに言うと、成田空港からも遠くはありませんので、実は関西方面からでも案外時間がかかりません。
LCCのジェットスター航空を使うと、例えば関西空港から成田空港を結ぶ便が出ていますので、空港でレンタカーを借りれば「東国三社」は関西圏からでもかなり近いです。
他にも成田空港発着便の空港が近くにある方は「東国三社」巡りを検討されてはいかがでしょうか!
御朱印まとめ
最後に、「東国三社」巡りで描いて頂いた御朱印を紹介しておきます。
(1)鹿島神宮
(2)鹿島神宮「奥宮」
(3)息栖神社
(4)香取神宮
一緒に写っている「お札」は、「東国三社」巡りの中でそれぞれの御朱印をいただき、最後に香取神宮を訪れた際に頂戴できるものです。
ちょっと得した気分になりますので、都合が合えば巡る順番は今回の私と同じように「1.鹿島神宮」〜「2.息栖神社」〜「3.香取神宮」がオススメです。
(当ブログ宛に頂いた情報によると、順番が違ってもお札がもらえるようです。違っていたらゴメンなさい。)
もっと情報を盛り込みたいところですが、本記事を本気で完成させるとなると時間がいくらあっても足りなさそうなので、とりあえず公開させて頂きます。
今後、加筆修正を加えていきたいと思いますので、もし当記事内に「この情報は絶対に加えるべき」とか「ここの記述が間違っているよ」といったご指摘があれば遠慮なくご連絡ください。
あー、疲れた。けど、参拝から1週間近く経っても元気なのは、きっと「東国三社」巡りで強大なパワーを頂戴したからに違いない。
(^ ^)ではでは(^ ^)