当ブログで使用している写真のうち、2017年11月頃までの記事のものは「Nikon1 J5」で撮影したものです。
2016年2月に「Nikon1 J5」を購入してから、早2年以上が経過しました。
私が「Nikon1 J5」を購入した目的、それは当ブログに掲載する写真を撮るため。
ですので、このブログをざっと見て頂ければ「Nikon1 j5を使うと、どんな写真が撮れるのか?」という疑問には、だいたいお応え出来るかと思います。
但し、カメラの良し悪しを図る物差しは、撮れる写真の質だけとは限りません。
いかに自分の用途にマッチしているか・使い勝手が良いかという点についても、写真の質と同等、いやそれ以上に重要です。
そこで本記事では、私が実際に「Nikon1 J5」を2年間、実際に使用してみて分かったメリット・デメリットを包み隠さず公開します!
2018年8月時点における「Nikon1 J5」の状況
本題に入る前に、本記事執筆時点における製品としての「NIkon1 J5」の状況について触れておきます。
ここ、結構重要です!
「Nikon1 J5」が発売されたのは、2015年4月23日。すでに発売開始から3年以上が経過しています。
しかし、後継機種に関する(株)ニコンからのアナウンスは、現時点において全くありません。
そして気付けば、Nikon公式サイトから「Nikon1」のページはひっそりと削除されてしまいました。
まだレンズ群のページだけは生き残っていますが、ボディが発売されないとなると「Nikon1に対応するレンズ群」もいずれ消滅する可能性が高いです。
「Nikon1 J5」の購入を検討される際には、このような「Nikon1 J5」が置かれている現状をご理解頂ければと思います。
ただ、これは裏を返すと値崩れが期待できる「最大の買い時」と捉えることも出来ます。
私は「Nikon1 j5」を2年間使用してきましたが、今なお”このユニークなカメラ”の持つポテンシャルには、関心させられることがしばしばあります。
それだけに、「Nikon1」の置かれている現状が残念でなりません。
メリット1「お値段が安い!
「Nikon1 j5」は今なお、必要十分なスペックを備えているにも関わらず、発売開始から3年以上経過したことで、かなりお買い求めやすい価格になっています。
ただ新しいボディが発売されないとなると、せっかく手元に揃えたNikon1規格のレンズが使えなくなってしまうのは残念なところです。
しかし、これだけ値段が下がってくると「たとえNikon1という規格が消滅したとしても、Nikon1 J5専用レンズとして割り切ればいいか」という考え方もアリになってきます。
ちなみに、私の強くオススメする「Nikon1 J5ダブルレンズキット」は、現在(2018年8月)5万円を少し超えるくらいで入手可能です。
また、私が勝手に「Nikon1 J5」のライバル機と認定している、SONYのコンパクトデジカメ「DSC-RX100M5」(2016年10月頃発売)は8万円オーバー。
「Nikon1 j5」、このスペックでこのお値段はかなりお買い得です。
メリット2「とにかくコンパクト!」
実際にカメラ売り場に足を運んで、他のミラーレス一眼カメラと比較してみると良く分かります。
「Nikon1 J5」のコンパクトさは、群を抜いて際立っています。あまりにコンパクト過ぎて『これで本当に大丈夫?』と感じてしまう程です。
しかし、日常的に持ち歩く事を前提にカメラを選ぶ場合、「コンパクト」であることは最大のメリットです。
ちょっと近所のお店まで行ってみようか、という時に「何か撮るかも知れないし・・・」くらいの軽い気持ちで大型の一眼レフカメラを持ち出すことはまずないでしょう。
「Nikon1 J5」は非常にコンパクトなので、外に持ち出すというハードルはググッと下がります。
「Nikon1 J5」は、スマホを持ち歩くような感覚で、常に持ち歩くことができるんです。
特に私のようなブロガーにとって、この「コンパクト」であるという点は重要です。
いつどこにネタが落ちているか分かりませんので、休日のお出かけ時には常に「Nikon1 J5」を持ち歩くようにしています。
メリット3「シャッター音が消せる!」
「Nikon1 J5」に限った機能ではありませんが、シャッター音を完全に消すことができます。
これがiPhoneとかのスマホだと、どういう訳か「盗撮防止」を理由に擬似的なシャッター音を消すことが出来ない仕様になっています。
この「シャッター音が消せる」機能ですが、私のようなブロガーにとっては、特に飲食店での撮影で重宝します。
iPhoneでお料理の写真を撮ろうとすると、パシャパシャ音が鳴ってうるさいですよね。
常に「隣のテーブルに迷惑かけてないかな?」などと心配しながら食事をする羽目になってしまいます。
ところが「Nikon1 J5」は完全に無音にできるので、いつ撮影したのかすら周囲から気付かれません。
ボディは小さくて目立たないし、シャッター音は消せるしで、いつでもステルス撮影が出来ちゃいます!
メリット4「望遠レンズでズーム撮影が可能に!」
コンパクトなカメラの弱点として「望遠が弱い」点が挙げられます。
これは単純に「望遠レンズは物理的に大きくならざるを得ない」ので、カメラをコンパクトに作ろうと思うとどうしても望遠側を犠牲にするしかありません。
上で「ライバル機」と書いたSONYのDSC-RX100シリーズは、大変良いカメラなのですがレンズ交換式ではないため、やはり望遠撮影には限界があります。
「Nikon1」用の望遠レンズは、「30-110mm」と、さらに望遠撮影可能な「70-300mm」がラインナップされています。
その中でも「70-300mm」レンズの方は、35mmレンズ換算で「189mm-810mm相当」というバケモノ級の望遠能力。
「Nikon1 J5」の連射能力を活かせば、遠距離から鳥などを撮影する際にシャッターチャンスを逃しません!
メリット5「チルト式液晶モニタが便利!」
これも「Nikon1 J5」に限った機能ではありませんが、このコンパクトなボディとチルト式液晶モニタの相乗効果で、お手軽にローアングル撮影や人混の中での撮影を行うことが出来ます。
やはりボディが大きいと取り回しが大変なので、ローアングル撮影にしろカメラを高く掲げての撮影には苦労が伴いますが、「Nikon1 J5」はとにかく小さいて軽いので、取り回しがラクラク。
私は当初「チルト式液晶モニタ」に価値を見出していなかった(これまで使用したことがなかったので)のですが、いざ使い始めたら大変便利で、今ではローアングル撮影を中心にチルトを積極的に活用しています。
他にも「約20コマ/秒」という驚きの連射能力など、メリットは他にもたくさんあるのですが、本記事では普段使いで特に優れている5点に絞りました。
さて、こんなに気に入っている「Nikon1 J5」ですが、さすがに完璧ではありません。
という訳で気になっている点を少し。
デメリット1「軽すぎて安定感にやや欠ける」
この「軽すぎて安定感に欠ける」というのは軽さゆえの宿命みたいなものなので仕方がない点なのですが、例えばシャッターボタンを押すときなど、ちょっと力を入れる時には、軽すぎるボディがブレてしまわないか、と結構気を使います。
これが一眼レフカメラのように、そこそこ重量があるカメラだとビシッと安定しているのでシャッターを押す動作程度ではブレは気になりません。
持ち歩く際に「軽くて小さい」のは絶対的に正義なのですが、こと撮影する瞬間はもう少し重さがある方が良いと感じます。贅沢な注文ですね。
デメリット2「ファインダーがない!」
ボディをコンパクトにするためには、犠牲にしなければならない機能もいくつかあります。その一つが「ファインダーを搭載しない」ことだったのでしょうが、やはり「ファインダーがあった方が便利だなぁ」と思う場面が時々あります。
例えば、非常に明るい場所での撮影になると、どうしても液晶モニタの光量には限界がありますので見にくくなってしまいます。
ただ、最近はファインダーを覗く習慣のない人が多いので、気にしない人の方が多いでしょうけどね。
デメリット3「キットレンズ10mm-30mmが惜しい!」
「ダブルレンズキット」でも「ダブルズームレンズキット」でも必ず付いてくるのが「10-30mm F3.5-5.6 VRレンズ」です。
広域から中域までをカバーできる汎用性の高いレンズなのですが、ちょっと暗めの場所での撮影には弱さを感じます。
単焦点レンズ「18.5mm F1.8レンズ」の出来が良いだけに、この「10mm-30mmレンズ」がもう少し明るいレンズだったらなぁ、と感じてしまいます。
屋外など明るい場所なら全然問題ないのですが、室内だとちょっとF3.5-5.6の明るさでは物足りない場面が出てきてしまいます。
デメリット4「望遠レンズがデカい!」
すみません、メリットの方に「望遠レンズが使える」ことを挙げておきながら、デメリットの方にも取り上げてしまいました。
望遠レンズがあることで望遠撮影ができる、という点は間違いなくメリットなのですが、望遠レンズはNikon1専用レンズの中で比べると、やっぱり大きくて邪魔なんです。
正直に言いますと、さすがに望遠レンズに限っては「いつでもどこでも持ち歩く」ことはやっていません。
たまに池のほとりでカワセミなんかを見かけた時には「あー!望遠レンズ持って来ればなあ!」と悔しい思いをしています。
望遠レンズが手元になかったが故に、撮り逃した写真の数は計り知れません。
デメリット5「先行きが不安」
冒頭で触れた通り、私は「Nikon1」という規格が復活する可能性は厳しいと見ています。。
交換レンズはいくつかラインナップとして用意はされていますが、通常のレンズと比較すると全然少ないですから、このまま「Nikon1」が消滅してしまうとレンズが少しもったいないです。
「安価でコンパクト、けどレンズ交換が楽しめる」というカメラへの需要はあると思うので、なんとか復活して欲しいものです。
『Nikon1 j5』は手放しでおすすめは出来ないけど、良いカメラです!
以上、私が2年以上「Nikon1 J5」を使用してきて感じたメリット・デメリットをご紹介しました。
また、「Nikon1 J5」を選ぶか、もしくはライバル機の「SONY DSC-RX100シリーズ」などにするかの分岐点は、「望遠撮影が必要か」と「レンズ交換が必要か」が大きなところかと思います。
正直言うと、インスタグラムに掲載するためのお料理写真が中心であれば、「SONY DSC-RX100シリーズ」の方が広角側の明るさは「Nikon1 J5」よりも上なので、汎用性は高いです。
ただ、スペックは同程度にも関わらずお値段は3万円の開きがあるので、コスパは断然「Nikon1 J5」の方が圧倒的に高いですけどね!
多分、「Nikon1 J5」は完全に販売終了となるまで「ずっとお買い得」だと思います。
このカメラの「ダブルレンズキット」が5万円ちょっとで手に入るというのは、かなりの破格です!
望遠レンズを買い足しても7万円くらいですからね。
もしご購入を検討されている人で、私に聞いてみたいことがありましたら「お問い合わせフォーム」よりご連絡ください。
可能な範囲でお答えします。
この「DSC-RX100M3」は、2014年製ながら性能もよくて人気があります。
レンズ交換式でなくても良いなら、このシリーズはオススメです。
単焦点レンズに装着するだけでカッコ良くなります。それだけのために買う価値あり!
お金に余裕がある方は、是非!
「Nikon1 J5」が他の追随を許さないほどの真価を発揮するのは、この超望遠レンズで撮影するときです。