千葉県印西市に住んでおります、アマチュアブロガー「コツメ」です。
今回は東洋経済新報社が毎年実施している「住みよさランキング」において、2016年にまたもや我が千葉県印西市が総合１位に輝きましたので、ここでお祝いしたいと思います。
http://toyokeizai.net/articles/-/122614
ちなみに、印西市が１位を取ったのは2012年から今年2016年まで5年連続。こうなってくると、今後の焦点は順位がどうこうよりも「どこまで連続記録を伸ばせるのか？」になってきますね。強すぎます、印西市。
さて、この「住みよさランキング」ですが、上位に選ばれる市区町村の顔ぶれを見ると、ある共通点が見えてきます。何かというと「いずれの市区町村も、東名阪を中心とした都会のど真ん中にはなく、都市部の周辺（郊外）に位置している」というところ。
もっとぶっちゃけて言うと、「田舎っぽい街」が上位を占める傾向にあります。
それに対して、「SUUMO」が行っている「みんなが選んだ住みたい街ランキング」だと、上位が都市部（市区町村単位ではなく駅単位ですが）に集中しています。このことから「住みよさ」と「住みたい」には明らかな違いが見られることが分かります。
「住みよさランキング」が統計を基に都市力を点数化して順位付けしているのに対して、「住みたい街ランキング」はアンケート調査で住みたい街（駅単位）を投票してもらう形式と、手法そのものにも大きな違いがあるのですが、いずれにしても「住みたい」＝「住みやすさ」ではない点が面白いところです。
１．印西市の良いところを挙げてみる
残念ながら「住みたい街ランキング」ではかすりもしない印西市ですが、「住みよさランキング」の方だと5年連続1位になるだけあって、実際に住んでみると良いところがたくさんあります。
特に、「都会の喧騒が好きになれず、比較的静かな場所で暮らしたい。けど都心に勤務しているので思いっきり田舎な場所で暮らすわけにはいかない」という方には、ぜひ印西市のことを知ってもらいたい。
きっと、「こんな良さげな街があったのか」と感じて頂ける事でしょう。
（１）自然豊かな環境
印西市には良好な自然環境が溢れています。私の自宅は千葉ニュータウン地区の外れの方にあるのですが、ここまで来ると車の音はほとんど聞こえません。というか、家の隣にも道はあるのですが、車がほとんど通りません。散歩している人の往来の方がはるかに多いです。
常時聞こえてくるのは、ウグイスを始めととた鳥のさえずりや虫の鳴き声。田植えの時期の夜だと、田んぼの方からカエルの合唱が聞こえてきます。車がうるさくない代わりに、生き物の鳴き声はうるさいです。
家の隣にある雑木林の木々に餌を塗っておけば、カブトムシやクワガタが集まってきます。
ある場所へ行けば、5月下旬から6月上旬にかけてゲンジボタルが飛んでいたりします。
他にも挙げ始めるとキリがないくらいの自然環境です。
（２）道路が広い（ほぼ渋滞なし）
印西は、東京の郊外ですが、一般的に東京郊外と呼ばれる地域よりも田舎寄りなので、そもそも人口が多くありません。2016年時点でも10万人弱です。
そんな場所なので、当然に車の往来も多くはないのですが、特に千葉ニュータウン地区の場合は「ニュータウン」と名がつくだけあって道路が整備されており、道路が広々しています。そのため基本的に渋滞することがありません。
例外的に、土日になると周辺市区町村から人が集まるため、千葉ニュータウン地区の主要幹線道路である国道464号線は渋滞しますが、それでも限られた区間であり通り抜けるのにさほど時間はかかりません。また国道464号線に平行して走る道路も幾つかあって、そちらまで渋滞することはまずないので、地元民はほとんど困ることがありません。
たまにネットを見ていると「国道464号線の土日渋滞が酷い」でなどと書かれているのを目にしますが、近くの八千代市や鎌ケ谷市の渋滞と比べれば全然可愛いものです。
私は千葉ニュータウン中央駅までバス通勤していますが、朝の通勤時間帯に駅へ向かうバスが渋滞に巻き込まれるなんてことは、今まで一度たりともありません。約3kmの道のりを10分くらいで走ります。
道路が広くて車も少ない、渋滞もほとんどないので、ペーパードライバーの人でも練習すればすぐに馴染むことができるでしょう。
（３）住宅価格が安い（土地・マンション）
印西市は東京の郊外ではありますが、都心までの通勤には結構時間がかかります。東京の東側（東京駅・日本橋・新橋など）なら片道１時半はかかりませんが、渋谷・新宿だと１時間半以上かかります。
そんな場所柄に加えて、印西市の中で利用者の多い北総線は運賃が高額な事で有名です。ICカードの定期券になる以前は「財布を落としても定期券は落とすな」と言われていたほどです。
そのため、「住みたい街」として選ばれることはない＝人気がないので、地価が安いです。具体的な価格は不動産サイトを見て頂くのが一番ですが、土地にしろマンションにしろかなり安くなっています。参考までに我が家の土地は、80坪（約260㎡）で1,500万円弱でした。
その分、建物に気合を入れすぎてしまい、借金が恐ろしい金額になってしまっていますが。。。
特に「一戸建てに住みたいけど土地が高くて・・・」と嘆いている人にこそ、印西市（というか千葉ニュータウン）はオススメです。できれば私と同じくらいの土地を手に入れられたら、お隣さんとの距離も取れて快適です。
（４）（田舎な割には）充実の商業施設
「（田舎な割には）」と但し書きを入れたのは、さすがに都会のような「欲しいものは何でも揃う」という訳にはいきませんので、その点は都会には敵いません。
ただ、大きなイオンモールをはじめとして、馬鹿デカいホームセンター「ジョイフル本田」や「カインズホーム」、「コストコ」など、この人口規模にしては明らかにオーバースペックと思われる商業施設が印西市には集まっています。
街が広い分、車で移動することが前提になってきますが、前述の通り道路は広くて空いているので運転さえ出来れば快適そのもの。
土日になると、近隣市区町村から買い物客が集まってくるくらい、商業施設には恵まれています。大きな百貨店に行きたければ、柏高島屋まで20kmないですし東京の中心部も決して遠くはありません。
むしろ日々の買い物なんかは都会よりも印西の方が便利だと思います。物価も安いですしね。
（５）治安が良い
これは、完全な個人的感覚によるものですが、印西市では変な（治安を悪化させそうな）人をほとんど見かけません。居ないこともないですけど、たま〜にですね。「住みよさランキング」で数値にも出ていますが世帯収入が高いことが関係しているかも知れません。ちょっとゲスな言い方になりましたけど。
空き巣なんかの被害はあるみたいですけど、子供の学校の話を聞いていてもほのぼのしているようです。と言いながら最近、ある市内の中学校で尋常でない金額のカツアゲがあり、全国ニュースになりましたが・・・。これについてはかなり特殊なケースでしょう。
ただ街中の人通りは少ないので、夜間は一人で出歩かない方がいいとは思います。
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２．印西市の良くないところ
「住みよさランキング」1位の印西市とはいえ、もちろん良くないところもあります。だいたいは「良いところ」と表裏一体なものばかりですので、仕方ないと言ってしまえばそれまでなんですが。。。
- 車がないと不便
- 汎用的なお店は揃っているが、個性的なお店は少ない
- 家畜の臭いが漂ってくることがある
- 北総線の運賃が高いし本数が多くないので、都心へ出にくい
- 通勤時間が結構かかる
- 高等学校が少ない
他にもあると思いますが、とりあえず思いつくところとしては、こんな感じです。
３．結局どうなの印西市は？（まとめ）
冒頭にも書いた通り、個人的には郊外暮らしを求める人には「早く印西に住めばいいのに、なんで躊躇してるの？」とすら感じてしまいます。
早くおいでよ、印西に！って感じです。つまりオススメです。
私は小旅行が好きでちまちまと出歩いていますが、なかなか印西市（なかでも千葉ニュータウン地区）のような利便性と自然環境が両立された街は見かけません。
「住みよさランキング」には賛否両論あろうかと思いますが、それでも5年連続1位に選ばれるだけのポテンシャルを持っている街だと思いますし、この結果に驚きはしません。
ただくどいですが、都会嗜好の人にとっては全く魅力を感じない街です。また、私も都心までの通勤には苦労していますので、そこを我慢出来るかどうか、が大きいですね。
この記事を読んでいる人の半数以上は、実は印西市民だったりするんじゃないかと推測しますが、もし「印西市への移住に関心がある人」でしたら、ぜひ”車で”印西市にお越しになることをオススメします。
スルメの如く、噛めば噛むほど味が出てくる良い街です。印西市。
以上
