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君は「ホンビノス貝」を知っているか?東京湾の新名産をBBQで食す!

さっそくだが、「ホンビノス貝」をご存知だろうか?

おそらく知らない人の方が多いだろうから簡単に説明しよう。
「ホンビノス貝」とは、西暦2000年よりちょっと前の頃に、東京湾の幕張付近で最初に発見され、その後あれよあれよという間に生息域を東京湾内に広げた、北アメリカ原産の外来種である。
日本での歴史はまだ浅いにも関わらず、千葉県船橋では漁業権も設定されて、すっかり千葉県の新たな名産になりつつある、最近話題に上がることの多くなってきた貝だ。

見た目はハマグリに近く、大きさは10cmほどにもなり、弾力のある身を持っている。
また、王者ハマグリには及ばないものの、味もしっかりしていて出汁も良く出る。

そのくせ、値段はハマグリと比べて大変リーズナブルなため、そんな貝を私コツメが見逃すはずもなく、数年前より主にBBQ(バーベキュー)の食材として重宝している次第だ。

 

さて、この「ホンビノス貝」を入手するにあたり、私コツメが入手先としてオススメするのがスーパーマーケット「新鮮市場マルエイ」。
なんせ「マルエイ」でのホンビノス貝取り扱いの歴史は長い。私が最初にホンビノス貝を見つけたのも「マルエイ」(八千代緑が丘)で、おそらく10年程前ではなかっただろうか。

今でこそTVなどでも紹介されるようになり、取り扱う店も増えた「ホンビノス貝」だが、ちょっと前までは「マルエイ」以外で目にする機会はほとんどなかった。
そして、何といっても「マルエイ」は値段が安い!

そんな訳で残念ながら「ビックホップ ガーデンモール印西」にあった「マルエイ」千葉ニュータウン店が撤退した今、最寄りの「マルエイ」といえば西白井店。
千葉ニュータウン中央近辺からだとちょっと遠いが、それでも片道20分ちょいなので「ホンビノス貝」目当てで「マルエイ西白井店」を訪問した。

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「マルエイ」には必ず水槽が設置されており、「ホンビノス貝」はいつも水槽の中に入れられて黄色いネットに小分けにされて売られている。
品切れを心配したが、この日は十分な量の「ホンビノス貝」が売られていた。
3連休前などは、BBQ用途と思われるが売り切れてしまうこともあるので要注意。

値段は、ネットで398円(税抜)。
昨年頃までは298円だったが、いつの間にか100円の値上がり。
推測するに、「ホンビノス貝」の認知度が上がったことで、値段にも反映されたのだろう。
何せこの名前だし、近年獲れるようになったばかりの外来種だ。
敬遠する人が多かったのは間違いない。
私も最初は「なんだこの変な名前の貝は?」とかなり警戒した記憶がある。

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全然関係ないけど、「マルエイ」は魚、肉、野菜がかなり充実していて、千葉ニュータウン地区にもスーパーマーケットは数あれど、「マルエイ」ほど魚、肉、野菜が充実しているところはそうそうない。
驚いたことに、あの「パクチー」がカゴに山盛りで売られていたりする。
いったい誰が買うのか?心配になったので、とりあえず私が買っておきたかったが、鉢植えのパクチーがちょうど家にやってきたところなので購入は見送り。

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さて、398円で購入した「ホンビノス貝」を、いきなりBBQ用グリルに乗せてみた図。
重さを計り忘れたので、100gあたりのお値段は良く分からないが、結構な量だ。
サイズはややばらけているが、全体的にアサリよりはハマグリに近い大きさ。

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別の角度から「ホンビノス貝」を狙ってみた図。
外来種だからといって、オドロオドロしい色や形をしている訳ではなく、至って普通。

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「ホンビノス貝」のアップ写真。ハマグリの美しさに比べると、表面にツヤはなくゴツゴツしている。実際、貝殻は肉厚で貝殻8:身2くらいのバランスらしい。

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さらにアップ。

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また角度を変えて撮ってみる。
さあ、生前の「ホンビノス貝」の勇姿を目に焼き付けよう。

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今回のレシピは、「ホンビノス貝の炭火焼」であるので、当然に炭が必要だ。
炭起こしは少々面倒な作業になるが、これがあれば炭起こしが断然楽になるアイテムを2つ紹介しよう。

まず1つは、こちらのガストーチ。一般的なカセットコンロをセットするだけで、強力な火力を発揮してくれる一品。
新聞紙を丸めたをはじめとした、ヘンテコな着火剤などを使うより、よっぽど効率がいい。
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そして2つ目は、炭火起こし器と呼ばれるもの。
色々売られているが、コツメの愛用はこちら「ユニフレーム チャコスタII」。

こちら、写真はないが折りたたんで平らになるため、収納時にかさばらないのがいい!
キャンプの際には、いくら大きな車であったとしても、荷物はできるだけかさばらせたくないもの。このチャコスタIIなら、収納時にも邪魔にならないのでもう1つ欲しいくらいだ。

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今回は、いつ買ったのかも怪しい余っていた木炭を見つけたので、チャコスタIIに木炭を縦にして放り込む。
(下に敷いてあるのは、大理石。夏場のウサギが身体を冷やすようのものを流用。
庭でやればいいのに、なぜか2階ベランダで火起こしを始めてしまったため、敷物が必要となりましたの図。)

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上から見ると、こんな感じで縦に炭を入れるのが良い。
そして、下からガストーチの火を1〜2分ほど当てて炭を炙り、あとは放置しておけば煙突効果で勝手に炭に火が回るという優れモノだ!
(書きながら、この炭起こしの話を別の単体記事にすれば、BBQシーズン前に良く読まれるのでは?とブロガー魂が騒ぎ出してきた。)

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炭に火が回ったら、BBQ用グリルに移すべし!
使うBBQグリルは、こちらも「ユニフレーム」の「ユニセラTG−III」。

見てわかる通り、大変コンパクトなグリルである。
巷で見かけるBBQグリルは、これよりかなり大きめのものが多いが(私も持っているが)、はっきり言って相当な大人数でもない限りは、あんなデカイものは必要ない。
小さい子供が2人と夫婦2人といった典型的なファミリー構成ならば、このユニセラTG−IIIくらいの大きさがちょうどいい。

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10分も火にかければもう出来上がり。
ホンビノス貝の炭火焼。歯ごたえがクニュクニュしていて、味もしっかり乗っていて美味である。醤油を少し垂らすと更に風味が引き立つ。

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しかし、作っておいてなんだが、「ホンビノス貝」はいい出汁も出るので、この「焼きホンビノス貝」ではもったいないかも知れないと最近気づいた。

せっかくの出汁をこぼさずにグリルから皿まで持ってきて、更に口まで運ぶのは至難の技であり、大抵はどこかのタイミングでせっかくの出汁をこぼしてしまうのだ。

本場では、クラムチャウダーに使われていると聞くが、どちらかといえば本場と同じようにクラムチャウダーや椀物、またはパスタといった出汁も余すところなく活用できる料理の方が、「ホンビノス貝」には向いていると思う。

 

あとは番外編。
炭がもったいないので、「マルエイ」にて「若鶏スペアリブ」なるものを購入。
100g100円以上したので鶏肉にしては高いが、炭火に向いているので是非「ホンビノス貝」をBBQにするときには、こんなものも炭火で焼いてみてはいかがだろうか。

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普段、料理をやらないので、下味もテキトーに「塩」「手元にあったカレー粉少々」「バジル少々」をふりかけてみただけの簡単なもの。

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焼けてくると脂が炭に落ちて煙が昇り、その煙で燻されるという炭火焼ならではの味になる。

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これも火加減にもよるけど、10〜15分くらいで完成。
炭火との相性が抜群で、BBQ食材としては「ホンビノス貝」よりこっちの方がイケてるのでは?と思わされ、なんというか今回の主役を食ってしまう結果に!

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最後は、若鶏スペアリブにそれてしまいましたが、ハマグリなんかより断然安く手にはいる東京湾(特に千葉県の海岸)の新名産「ホンビノス貝」。

もし、これまでに見かけたことはあったけど、その怪しい名前で躊躇していたという方、全然怪しい貝ではないので次回見つけた際には、是非一度買ってみてください。

食べたくて堪らなくなった方、千葉県在住であれば「マルエイ」が特に安くてオススメです。もしくは船橋漁協の直売所でも販売しているようなので、そちらも良いかも知れません。
「マルエイ」では、今回の記事の量で398円ですから、これから値段が大きく離れていなければ他の店でもいいでしょう。

最後に、ホンビノス貝は「本美之主貝」と書きます。「美之主(=ビーナス)」なんです、冗談ではなく。別に見た目が「ビーナスのように美しい」からという由来ではないので、特に理由には触れませんが。。。

 

東京湾、特に千葉県で獲れるようになった「ホンビノス貝」、あなたが千葉県人なら絶対に知っておかなければいけませんよ!

以上