福島県喜多方市。
言わずと知れた「喜多方ラーメン」を武器に環境客を取り込む「ラーメンの町」である。
一方、お隣の「会津若松市」は会津地方の中心であり、鶴ヶ城や飯盛山、そして白虎隊のストーリーも有りとまさに「観光地エリート」。
しかし、人というものは不思議なことにエリートよりも一癖も二癖もある個性派叩き上げに惹かれるもの。
そんな訳で、今回は観光地エリート「会津若松市」ではなく、ラーメン叩き上げ立国(市?)「喜多方市」へ我がコツメ一家が訪問した時のお話です。
〜プロローグ〜
https://kotsumekawauso.com/gwcamp20160407/
時は2016年4月30日、ゴールデンウィーク前半の真っ只中。
今回は、喜多方から道のりでいうと70km以上離れた「フォレストパークあだたら」(キャンプ場)にテントを張っていたので、そこから喜多方へ向かうことになります。
目的は、兎にも角にも「喜多方ラーメン」。特に昔からのお気に入りである「まこと食堂」は今回も絶対に外せません。ゴールデンウィーク中の混雑を覚悟しつつも、なるべく昼時は避けようと午前10時過ぎに喜多方入りしました。
さっそく、他には脇目も振らずに「まこと食堂」へ!
がーん!!予想通りの行列が早くもできていました。さすがゴールデンウィーク。さすが「まこと食堂」。仕方がないので並んで待ちます。
並んでいても、注意深く周りを見渡すと色々と面白いものが目に飛び込んできます。
この石碑は何なんでしょう?「らあめんの 香りただよう 蔵の町」。そう、喜多方はもともとラーメンの町ではなく、蔵(醤油)の町だったんですよね。
こちらにも「らあめんの 香りただよう 蔵の町」の言葉が。
いよいよ行列の先頭に立ちました。意外にすんなり進んでくれたので、ここまでの待ち時間は30分ほど。
よく見ると入口が2箇所あるのがお分かりでしょうか?手前の扉が開いている方から入ると、畳敷きの普通の民家のような部屋に通されます。こちらの方が席数が多いので、大抵はこちらに案内されます。
一方、奥の入り口へ通されると、こじんまりとした昔ながらの食堂のようなテーブル席のある部屋になります。
順番が来て呼ばれると、今回はやはり席数の多い畳敷きの部屋の方へ通されました。
座敷の方はこんな雰囲気です。部屋を取り巻くように有名人の色紙が並んでいます。また、奥の部屋を見ると賞状らしきものや、ご先祖様の肖像画でしょうか。雑多に飾られていますw。
この風景は・・・、そう、まるで田舎のおじいちゃんおばあちゃん家に来たような気分になれます。
いつものように(と言っても数年ぶりの訪問ですが)色紙チェックをしていると・・・、「八重の桜」を発見。
しかも、「綾瀬はるか」のサインじゃありませんか!綾瀬はるかもまこと食堂に来たんですね。
もちろん、好きですよ「綾瀬はるか」。雰囲気がほんわかしていて心が和みます。
「綾瀬はるか」もここにラーメンを食べに来たとは。より一層好感度がUPしてきました。
「菅井きん」さん!
いや、この「まこと食堂」へは何度も来ているので、もう見るの何回目か憶えていないのですが、毎回探しては見つけてホッとするのが、この「菅井きん」さんの色紙。
分かりやすいサインが人柄を表しているような気がします。
さて、そろそろラーメンの話題へ移りましょう。
シンプルなお品書き。
ラーメンの種類はいくつかありますが、基本的に大盛りかチャーシューの量が違うだけ。この妙に古めかしいメニュー表が「地方に来た感」を倍増させます。
「中華そば」650円。これを食べるために喜多方へ来た!
ぱっと見では濃そうなスープですが、いざ口に含むと意外とあっさり。昔々に訪れた時にはもっと透明感のあるスープだったと記憶していますが、ここ数年はこのようにやや濁りがあるスープで落ち着いているようです。
蔵(醤油)の町でもあるので、ほとんどの店で提供されるラーメンがこのような醤油を主体としたもの。そこに豚骨が入ったり、魚系が入ったりって感じです。
そして喜多方ラーメン最大の特徴といえば、やはりこのモッチモチな麺。水分多めのちぢれ麺がツルツルとした喉越しを楽しませてくれます。
やっぱりいいね!喜多方ラーメンは!!
さて、この「まこと食堂」には、もう一つ隠れた人気メニューがあります。それがこちら。
お分かりになりますでしょうか?「丼?」そうです、丼なんです。
先ほどのメニュー表を読み込んでいた人なら、もうお分かりですね。
出ました!ソースカツ丼。こちらはムムッて感じのお値段1,000円です。
せっかく喜多方までやってきたのに「ラーメン食べたくない」とほざく輩がコツメ家ご一行の中に1名紛れていたため、こちらの隠れ人気メニューを無理やり注文させました。
前々から気になってたんですけどね。けど、わざわざ千葉県からきてラーメン以外を食べるなんて勿体なくって注文したことなかったんです。
ほとんど同じ写真ですけどね。ややアップにしてみました。ソースがしっかり絡んでいて大変美味しゅうございました。(少しだけ分けてもらった。)
いや〜、念願の「まこと食堂」詣が久しぶりに実現できて良かった良かった。多少並びましたが、懐かしの味を堪能できたので並び甲斐があったというものです。
ちなみにですが、こちらの「まこと食堂」のラーメン、お土産用も売っています。2食分と5食分の2種類。気に入ったら、お土産にも「まこと食堂」のラーメンをいかがでしょうか。
さて、まこと食堂を出たところで、コ妻がまさかの「坂内食堂に行ってみたい」発言。
てっきり次回の喜多方訪問時のことを言っているのかと思いきや「もう1杯くらい全然イケる」と言い出したので、「あぁ、この人は今から行きたいんだな」と悟り、付いて行くことにしました。
この発言を聞いた子供達の反応は見事真っ二つに分かれて、コツメジュニア(小4)は「俺も、もう1杯食べる」と強気でイケイケ。片やコツメっ娘(中1)は食べ盛りにもかかわらず「嘘でしょ?もう食べられる訳ないじゃん!」といった感じで、どっちがどの親に似たのかがよく分かるひとコマでした。
しかし、「坂内食堂」の人気めっちゃスゲーことになっていました。
なんなんだ、この行列はw。マジで2時間くらい並ぶのでは?
さすがに、すでに「まこと食堂」で1杯食べてきたこともあり、この行列を見てコ妻の情熱は急激に冷めたようで、早々に「坂内食堂」は断念しました。
しかし、ここまで行列が出来る「坂内食堂」気になりますよね?このお店は基本醤油を使う喜多方ラーメン界にあって「塩」ベースのラーメンを出すという、ここ喜多方では一風変わったお店。
次回は、朝来て「坂内食堂」を最初に、余裕があれば次に「まこと食堂」もしくはその他のお店っていう流れで行ってみましょうかね。
気を取り直して、また街中をぶらぶらしていると、何やらオシャレっっぽいカフェがありました。以前はこんな場所にカフェなんてなかったような気がする。。。
気になるので覗いてみると・・・。
買ったことないけど見覚えだけはある、ペットボトルやシャンパンボトルに入ったコーヒー豆が目に付きます。
やっぱり「コーヒーハンター」川島さんの選んだ豆だ!
コーヒー好きを自認するワタシとしては、こんなところでコーヒーハンターに出会ってしまった以上、敬意を表して1杯飲まない訳にはいかないところ。
なお、コーヒーハンター川島さんに関しては、こちらの漫画「僕はコーヒーがのめない」でも紹介されているので、よろしければ読んでみてください。
漫画としては、キャラがイマイチ立っていなかったりするのだけど、コーヒー入門編としては読みやすくて良いと思います。
幾つかあるメニューの中から、「ラグリマデアンデス(グァテマラ)」をチョイスしてみました。
一つ上に書かれている「サンミゲル」よりもどっしりしていると書かれていました。
コーヒーハンターのコーヒーも、昨今のサードウェーブ系に近くて浅煎り方向に振れているコーヒーなので、最近の「何でもかんでも浅煎り」な風潮に否定的なワタシは、どうしてもどっしりしたのを求めてしまいます。
若めのお姉さんが、ハンドドリップ(ペーパー)で淹れてくれているようですが、手元の方は確認出来ませんでした。
全体的にオシャレな内装です。
ラーメンの町とのギャップがありますが、ラーメンを中心にそれ以外にもこのような店がどんどん出現してくるとますます活気が出るので、この喜多方という町は好循環にハマっていると感じます。
本当は、紙コップ嫌い派なんで、ゆっくり店内で飲みたかったところですが、時間もあまりないのでテイクアウト。
お味はですね、さすがコーヒーハンターのコーヒーは美味しいですよ。これでもワタシには浅煎りすぎると感じましたが、質がいいコーヒーなので味の違いが十分わかりました。けど願わくば普通の陶器のカップで飲みたかった。
・お店の名前は「コッコツリー」です。
さて、随分と長くなってしまいましたので、続きは【後編】へ。